Faith No More / The Real Thing
KoRnの
ブライアン・“ヘッド”・ウェルチ(Brian 'Head' Welch)は
フェイス・ノー・モア(Faith No More)の『The Real Thing』が大好き。なぜこのアルバムを愛しているのか、英Classic Rock誌の企画で語っています。
「フィールディ、マンキー、デイヴィド..KoRnのメンバーはみんな『The Real Thing』を聴いて変わったんだ。彼らをモトリー・クルーのようなバンドから、もっとオルタナティブなものに変えた。でも、俺は遅かった。ホワイトスネイクや巨大なギター・パートを持つバンドを手放したくなかったんだ。俺もギタリストだったので、そういったものすべてを愛していたからね。
でも、初めてフェイス・ノー・モアを聴いたとき、本当に何かを感じたんだ。当時聴いていたレッド・ホット・チリ・ペッパーズのようなバンドよりもダークで、しかも信じられないほどクールなベースサウンドもあって、俺は古いものを捨てて新しいものを受け入れようと思った。KoRnがバンドになるずっと前にリリースされたにもかかわらず、音楽がどこへ行くのか、俺たちがどこへ行くのかというビジョンを捉えていた。
彼らは誰とも完全に調和しなかった。確かに彼らはオルタナティブな雰囲気を持っていたけど、メタリカのようなバンドのシーンで身につけたスラッシュメタルのギターも持っていた。それが俺が気に入った点で、ギター中心でありながら、邪魔になるようなリードはあまりなかった。
今でも、俺たちがKoRnでやっていることの背後にある影響を説明するとしたら、100%『The Real Thing』のような曲を選ぶだろうね。冒頭のドラムビートと鍵盤で始まるこの曲は“Blind”を思い出させてくれる。あのヴォーカルライン!完璧だよ。マイナーな曲で、この鮮やかなヴォーカルで“I know the feeling/it is the real thing”は、俺にとって完璧なんだ。ジェームズとジョナサンは会ったことがあるんだけど、俺は彼らに会ったことがないのが悲しいよ。新型コロナウイルスのパンデミックの前に彼らと一緒にツアーに行くことになっていたんだけど、いつの日か本当に実現したいと思っているよ」