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イングヴェイ・マルムスティーン、新スタジオ・アルバム『Parabellum』について語る

2021/05/08 19:05掲載(Last Update:2021/05/12 12:18)
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Yngwie Malmsteen / Parabellum
Yngwie Malmsteen / Parabellum
イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)が新スタジオ・アルバム『Parabellum』について語っています。

このアルバムは海外、日本で7月23日に発売。リリース元は海外はMusic Theories Recordings/Mascot Label Group、日本はキングレコード。

スタジオ・アルバムのリリースは2019年の『Blue Lightning』以来。

前作『Blue Lightning』は自身が敬愛するブルース・ミュージックのルーツを辿ったアルバムでしたが、本作では自らの原点とも言えるネオ・クラシカルなヘヴィ・メタルを追求しています。

新作についてイングヴェイは、海外プレスリリースで以下のように述べています。

「いつもアルバムを作るたびに自分を追い込み、以前よりも過激なことに挑戦している。でも今回は、パンデミックのためにツアーに出られなかったことで、スタジオでのソングライティングとレコーディングに、より長い時間をかけることができた。

俺はいつもツアーに出ていて、それは素晴らしいことなのだが、この20年以上、新曲の制作に多くの時間を割くことができなかった。 しかし、突然、その面でのプレッシャーが全くなくなった。その結果、このアルバムは非常に良いものになったと感じている。

俺は、どんな曲でも何度も何度もテイクを重ねるのが好きではないタイプの人間だ。満足できなければ、次に進む。でも、このアルバムでは、俺が“駄作”と思って却下したものがあったが、数日後に戻って聴いてみると、なんで駄作と思ったのか不思議に思った。これまでPro Toolsを使ってやってきたことをすべて利用できるというのは素晴らしいことだ。何も失われない。

状況は常に変化していた。曲のタイトル、テンポ。すべてが流動的だった。ある特定の曲のために作ったパートを聴いて、別の曲に転置した方がうまくいくことに気づくこともあった」

イングヴェイによると、『Parabellum』の4曲にはヴォーカルが含まれているという。その理由について以下のように述べています。

「車の中で自分がやったことを聴き返すのが好きなんだ。時々、インストゥルメンタルのはずなのに、一緒に歌っている自分に気づくんだ。その時、この曲にはヴォーカルが必要だと気づくんだ。その逆の場合もあるよ」

また、キーボードが入っているように聴こえる曲もありますが、イングヴェイはそうではないと述べています。

「キーボードが入っているように聴こえるもしれないが、すべて俺がギターで演奏している。オープニング曲の“Wolves at the Door”のピアノのイントロのようなものでさえ、ギターで演奏しているんだ」

『Parabellum』の全体的な意図については次のように述べています。

「俺にとって一番重要なのは、自分が作る音楽に対する情熱が明白でなければならないということだ。俺は今を生きるタイプの人間だ。今回のアルバムは、喜びに満ちた自然な雰囲気のものにしたかった。リハーサルを繰り返しているような音であってはならない。

最初からこのアルバムをかけて、最初から最後までずっと聴いてほしい。俺はこれを一つのアート作品として録音した。10曲を好きな順番で聴けるようなコレクションではなく、1つの作品として録音したんだ。このアルバムは、最初から最後まで自然な流れを持っていると思う。小分けにしてはいけない。俺が作った喜びを、ファンの皆にも体験してもらいたいんだ」

以下は、新曲「Wolves At The Door」のリリックビデオ

■『Parabellum』

01.Wolves At The Door
02.Presto Vivace in C# minor
03.Relentless Fury
04.(Si Vis Pacem) Parabellum
05.Eternal Bliss
06.Toccata
07.God Particle
08.Magic Bullet
09.(Fight)The Good Fight
10.Sea Of Tranquility