1994年に亡くなった
カート・コバーン(Kurt Cobain)の死因については警察は自殺と判断しましたが、さまざまな憶測があり、FBIにも問い合わせがあったようです。今回、FBIはコバーンの死に関するファイルを初めて公開しました。その10ページの中には、コバーンの死を殺人事件として捜査するようFBIに要求する2通の手紙も含まれています。
1人は「この事件を担当した警察は、殺人事件として捜査することにあまり真剣ではなく、最初から自殺だと主張していた。これが一番気になるのは、彼を殺した犯人がまだ存在しているからです」と書いています。同じ手紙では「(コバーンが)自分で撃ったとされる銃には指紋がなかった」とも主張しており、遺書の中でコバーンは「別の筆跡で、最後に付け加えられたと思われる部分を除いて、死にたいとは何も書いていませんでした」とも主張しています。
もう1通の手紙には「カート・コバーンの事件では大きな不正が行われたのではないかと思っています」と書かれています。この人物は「コバーン氏の死について再検討を迫るために、あなたの力を借りたいと思って書いています。世界中の何百万人ものファンが、死にまつわる矛盾点をきっぱりと解消してほしいと願っています。アメリカでこのような不正が許されることを考えると悲しいです」とも書いています。
このファイルには、手紙を書いた人たちに対するFBIの回答も含まれており、その中には「コバーン氏が殺人の犠牲になったのではないかというご心配に感謝いたします。しかし、ほとんどの殺人事件の捜査は、通常、州や地方自治体の管轄下にあります」「受け取った苦情についてFBIが捜査を開始するためには、我々の捜査権の範囲内で連邦法の違反があったことを示す具体的な事実が存在しなければなりません」と書かれています。
またファイルには、ドキュメンタリー番組『Unsolved Mysteries(未解決の謎)』の会社であるCosgrove/Meurer Productionsから送られてきたファックスの抜粋もあります。コバーンの死にまつわるさまざまな陰謀説がまとめられており、「ロサンゼルスを拠点とする私立探偵で元ロサンゼルス郡保安官代理のトム・グラント氏は、自殺という公式判決は判断を急いだものだと確信しています」「遺書とされるものに関する疑問を含め、多くの矛盾点を発見した」と書かれています。
ファイルの詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://vault.fbi.gov/kurt-cobain/kurt-cobain-part-01-of-01/view/