Dino Cazares and Dave Mustaine
メガデス(Megadeth)でのデビュー前、
デイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)にサンドイッチをおごり、どうやってバンドを始めればいいのか?などのアドバイスを求めた18歳の青年がいました。彼の名前は
ディーノ・カザレス(Dino Cazares)。彼はその後、
フィア・ファクトリー(Fear Factory)のギタリストとして活躍。ディーノは2人の出会いの逸話をポッドキャスト『Speak N' Destroy』で語っています。
当時ディーノは18歳。Togo's Eateryというサンドイッチ屋で働いていました。
「俺は夜に仕事をしていた。忙しいラッシュアワーのランチタイムに働いていなかったので、彼と話をする時間があったんだ。
彼が入ってきて、“おお、デイヴ・ムステインだ!”と思った。びっくりしたよ。彼はメタリカを去ったばかりだった思う。(1985年の)『Killing Is My Business』の直前だったと思う。
俺は彼と話し始め、無料で食べ物とビールを提供した。彼はとても感謝していて、その場に座ってサンドイッチを食べていたので、俺は“彼に質問してみようかな”と思った。
当時、俺は18歳で、“何かアドバイスが欲しい。どうやってバンドを始めればいい?何をすればいいの?”と尋ねた。信じられないかもしれないが、彼は俺にたくさんのアドバイスをしてくれたんだ。
彼は、ライヴに行って他のミュージシャンと話をして、ネットワークを作る方法を教えてくれたんだ。彼はまた“ミュージック・コネクション”についても教えてくれた。そこではバンドが広告を出して、バンドを探していると言っていた。
すごいのは、『Killing Is My Business』が出た後、ロスでショーをやった時、俺をリストに入れてくれた。あるライヴで楽屋に行くと彼が何人かの人を紹介してくれた。
その後も定期的に彼と会っていた。その10年後、1995年にデイヴ・ムステインが俺たちをツアーに連れてきてくれた。メガデス、フロットサム・アンド・ジェットサム、そし、フィア・ファクトリーがオープニングを務めることになったんだ。
初日、俺はクルーやみんなに“きっとデイヴ・ムステインが僕らをツアーに参加させてくれたんだよ。昔、俺がサンドイッチをあげたことを覚えていて恩返ししてくれたんだ”と話していたんだ。
みんなで会場に入ると、デイヴがいて、俺は“デイヴ、デイヴ”と言った。彼は僕を見たけど、俺が誰だかわからなかったんだ。
俺は“デイヴ、俺を覚えてる?昔、君にサンドイッチを作ったりしたよね”と言ったんだ。彼は俺を見て、頭が働いているのがわかった。そして彼は“ああ、そうか。じゃあサンドウィッチを作ってくれよ”と言って去っていった。
俺のバンドやクルーのみんなは、俺のことを笑っていた。とてもいいツアーだったけど、あれは俺にとって本当に恥ずかしい瞬間だった。自慢話をしていたら“そうか。サンドウィッチ作ってくれよ”だからね」
■『Speak N' Destroy』
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