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フライング・ロータス 日本のアニメを語る ヴァンゲリスからの影響についても

2021/05/05 14:14掲載
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Flying Lotus
Flying Lotus
フライング・ロータス(Flying Lotus)は、アニメ『YASUKE -ヤスケ-』の音楽を担当したことにあわせ、米Varietyのインタビューの中で日本のアニメについて語っています。

Q:あなたは幼い頃にアニメに恋をした。最初に惹かれたものは何か覚えていますか?

フライング・ロータス:
「いとこがVHSのアニメ映画を何本か持っていたんだ。テープはすべて積み重ねられていて、その光景はとてもクレイジーに見えた。ひとつは『Akira』で、もう1つは『北斗の拳』、『妖獣都市』もその1つだった。僕たちはそれらを観て、彼は“これは子供向けではない”と言っていた。僕は11歳か12歳だったけど興奮した。それが僕の始まりだった。『獣兵衛忍風帖』のような、本当に危険でクレイジーなものを最初から見ることができた。そこから僕の愛が始まり、それが開花し、進化していったんだ」

Q:その若さで、登場人物の多様性のなさに気がつきましたか?

フライング・ロータス:
「うん、でもアニメには、変な意味でそれをよしとするところがあると思うんだ。日本の文化を包括しているように感じる、だからこそ僕たちはアニメが好きなんだ。日本的な何かがあって、それは彼らのものであり、僕たちはそれを尊重している。今回、アニメの音楽を担当するという立場になったことは、とても興味深いことだった。長い間、実現することはないと感じていたから。アニメのイントロの音楽をやっていても“こんなことが起こるはずがない”と思っていた。僕とサンダーキャットは、冗談でその可能性について話していた。“イントロは僕たちに頼むべきだ!”とね。最終的にはそうなったんだ」

またインタビューでは、ヴァンゲリスがこの作品全体に大きなインスピレーションを与えてくれましたとも語っています

Q:音楽的に影響を受けたものや、クリエイティブな作業を進める上で参考にしたものはありますか?

フライング・ロータス:
「ヴァンゲリスは、このシリーズ全体に大きなインスピレーションを与えてくれた。特にシンセサイザーと、シンセサイザーを演奏して絵を描くプロセスが好きになっていたので、ここ数年は彼の音楽を熱心に聴いていた。

彼のプロセスは、ただ座って作曲するのではなく、画面を見ながら演奏する姿にとても刺激を受けた。僕もそうしたいと思った。自分が感じていることや見ているものを表現するために、あらゆるツールをすぐに使えるようにしたかった。とても楽しかったよ。

『ブレードランナー』のサウンドトラックは僕の人生の中でずっと一緒にいるる。聴いていない月はあまりない。特に“Blade Runner Blues”は『Yasuke』のサウンドトラック全体に大きな影響を与えた。あの雰囲気から多くのことを学んだよ」

インタビューの全文は以下のURLのページでご覧になれます。
https://variety.com/2021/music/news/flying-lotus-yasuke-score-vangelis-grammys-1234966234/