英ロンドン拠点のネットラジオ局NTS Radioでは今週、多様性に満ちた日本のジャズ・シーンを1週間にわたって特集中。5月3日(日本時間5月4日)に配信された第1回「川崎燎スペシャル」(約2時間)がmixcloudにてアーカイブ公開中です。
戦後の日本におけるジャズの幅広さを探る特集で、60年代後半のモーダル・サウンドから80年代のジャズ・フュージョンまで、日本のジャズ・ムーブメントのさまざまな要素を音で探ります。川崎燎、Soul Bamboo、スリー・ブラインド・マイス、菊地雅章、阿部薫などの特集を日替わりで配信します
<配信スケジュール>
■5月3日(月)※日本時間5月4日(火)午前4時〜
川崎燎スペシャル
初回は、川崎燎特集です。川崎燎は日本を代表するジャズフュージョン・ギタリストであり、作曲家、そしてフュージョンというジャンルを開拓した第一人者の一人として知られています。1960年代にはさまざまな日本のジャズバンドでプレイし、自身でもバンドを率いていました。1970年代初頭に渡米し、ニューヨークに居を構えながら、ギル・エヴァンスやチコ・ハミルトンなどのグループで活動。2000年以降はエストニアを拠点を移し、2020年に死去しました。今回は、川崎燎が手がけたいくつかの楽曲を2時間に渡りお届けします。
■5月4日(火)※日本時間5月5日(水)午前4時〜
Soul Bamboo
70年代と80年代のジャズ・フュージョン・ムーブメントから生まれた、尺八から箏までの伝統的な日本の楽器を新しいジャズの文脈にもたらす音楽を紹介します。
■5月5日(水)※日本時間5月6日(木)午前4時〜
スリー・ブラインド・マイス・スペシャル
日本のブルーノートと謳われるスリー・ブラインド・マイスは、1970年に藤井武らによって設立したジャズ専門レーベルで、そのレコーディングの質の高さで知られています。
■5月6日(木)※日本時間5月7日(金)午前4時〜
ジャズ・フュージョン・スペシャル
深町純などで人気を博した日本のジャズ・フュージョンは、ミニモーグやARPなどのシンセサイザーの普及の先駆けとなり、その後のシティ・ポップへの道を切り開きました。
■5月7日(金)※日本時間5月8日(土)午前4時〜
菊地雅章スペシャル
クラシック、フュージョン、エレクトロニック・ミュージックと幅広いキャリアを持つピアノの巨匠、菊地雅章の日本のジャズへの貢献を紹介します。
■5月8日(土)※日本時間5月9日(日)午前4時〜
モーダル&バップ・スペシャル
60年代後半から80年代前半にかけての、福井良、本田竹広、Shintaro Quintet(中村新太郎)などのピアノ・ヘヴィ・レコードを紹介します。
■5月9日(日)※日本時間5月10日(月)午前4時〜
1:阿部薫のサイケデリック・サウンド
前衛的なサックス奏者であり、日本のジャズ史において最も謎めいた人物の一人である阿部薫のキャリアを辿る。
2:ビー・アンド・ノウ。日本のスピリチュアル&フリージャズ
日本のフリージャズは、東京初のフリージャズ専門のライブハウスであるニュー・ジャズ・ホールを中心に、日本のジャズ・シーンの重要な一部を構成していますが、そのサウンドを探求します。
番組ページ:
https://www.nts.live/incoming/japanese-jazz-week