スティーヴ・ルカサーと共にTOTO再始動の中核を担い、今年12年振りのソロ・スタジオ・アルバムを発表したTOTOの名リード・シンガー=ジョセフ・ウィリアムスと、12年半振りに同じくソロ・スタジオ・アルバムをリリースした元シカゴのヴォーカリストにしてLAミュージック・シーンのレジェンド=ビル・チャンプリン。二人のAORレジェンドと、‘80年代のウェストコースト・サウンドに限りないリスペクトと憧憬を寄せる北欧の凄腕ギタリスト/AORプロデューサー=ピーター・フリーステットが結成した<チャンプリン・ウィリアムス・フリーステット>の傑作1stアルバム『CWF(シーダブリューエフ)』の新装盤が、ビル・チャンプリン最新ソロ・アルバムのリリースにあわせて4月28日に登場。その新装盤のリリースを記念して、2016年6月に行われたCWF JAPANツアーより、「Aria (Live at BLUE NOTE TOKYO)」 MUSIC VIDEOが公開となった。
2015年に発表された『CWF』(日本発売は2016年)には、スティーヴ・ポーカロ(key)、ハーマン・マシューズ(d)、ランディ・グッドラムといったおなじみのAORレジェンズたちが参加し、二人のヴォイス・オブAORによる圧巻のヴォーカル、至福のメロディーと緻密なサウンド・メイキングが際立つ名曲揃いのパーフェクトなAORを展開。<2010年代最高峰のAOR作品>と評された同作は、チャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの2ndアルバム『CWF2』が昨年リリースされたことを契機に再び熱い注目を集めたが、その時点で既に入手困難なプレミア盤と化していた。この度、ファンの熱い要望を受ける形で1stアルバム『CWF』が再発されるにあたり、2016年の日本盤発売当時のボーナス・トラック2曲はそのままに、更に新規ボーナス・トラック4曲が追加収録されている。まず1曲目は、JAPANツアー時のLIVE VIDEOが新たに公開となった、曲としては既にお馴染みの「Aria」。Live Videoと同じくジョセフ・ウィリアムスがメイン・ヴォーカルを担当するオリジナル・ヴァージョンは『CWF』に、『CWF2』にはそのラジオ・エディットが収録されていたが、新装盤のボーナス・トラックはビル・チャンプリンがメイン・ヴォーカルを担当する、『CWF』のアウトテイク。続く「Where To Touch You」と「Cheyenne」は、どちらも実質的なピーター・フリーステットの2枚目のリーダー作に当たる『THE LA PROJECT II』(2008年作品)から。それぞれTOTOとシカゴを彷彿とさせる前者ではジョセフがヴォーカル、後者ではビルがヴォーカルを取る。既発ではあるが、今回初めて耳にする人も少なくないだろう貴重な2曲。そしてラストには、ビルが昨年11月にソロ名義でデジタル・リリースしたクリスマス・ソング「The Best Day Of The Year」がここに収録された。本来このクリスマス・ソングは、同発となったビルのソロ『リヴィン・フォー・ラヴ』 の方にボーナス追加されるべきところだが、そちらにはアルバムの世界観に合致した、もっと骨太なロック・チューン2曲が日本盤ボーナス・トラックとして用意され、収録時間的に余裕がなくなってしまった。そこで楽曲テイスト的にマッチしそうなこのクリスマス・ソングが、こちらの新装盤に割り振られたというわけだ。