ジム・スタインマンは1947年ニューヨーク生まれ。マサチューセッツ州のアマースト大学で学士号を取得。70年代初頭、彼はさまざまな演劇作品に取り組み、その中には、1973年に発表されたミートローフことマーヴィン・リー・アーディーが主演したミュージカル『More Than You Deserve』も含まれていた。その数年後、彼はミートローフのアルバム『Bat Out of Hell(邦題:地獄のロック・ライダー)』の作曲で大ブレイク。このアルバムはアメリカやイギリス等でロング・ヒットを記録し4300万枚以上を販売、史上最も売れたアルバムの1つとして知られている。
スタインマンは、ミートローフの1993年のアルバム『Bat Out of Hell II: Back into Hell(邦題:地獄のロック・ライダーII〜地獄への帰還)』の作曲も担当し、商業的にもマルチプラチナムの成功を収めた。このアルバムには、世界的なヒット曲「I'd Do Anything for Love (But I Won't Do That)」が収録されている。またスタインマンは、ボニー・タイラーの「Total Eclipse of the Heart(邦題:愛のかげり」「Holding Out For A Hero」、エア・サプライの「Making Love Out of Nothing At All(邦題:渚の誓い)」などのヒット曲も手がけた。
ボニー・タイラー「Holding Out For A Hero」は麻倉未稀のカヴァー・ヴァージョン「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」がドラマ『スクール☆ウォーズ』の主題歌として使用された。
スタインマンは、セリーヌ・ディオンのアルバム『Falling Into You』(1996年)のプロデュースに参加して、同アルバムの制作者の1人としてグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した。このアルバムには、スタインマンが書いたパワーバラード「It's All Coming Back to Me Now」が収録されている。