アルゼンチン・タンゴの鬼才
アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)の生誕100年を記念して、NHK FMにて『今日は一日“ピアソラ”三昧』が放送決定。初期の作品からアレンジ作品、そして、バンドネオン奏者としての活動を網羅し、タンゴの歴史において彼が果たした役割を検証しながら、ピアソラに代表されるタンゴの世界を堪能します。 5月4日(火・祝)放送
■『今日は一日“ピアソラ”三昧』
2021年5月4日(火・祝)午後0時15分〜午後9時15分(中断あり)
アルゼンチン・タンゴの鬼才アストル・ピアソラの生誕100年を記念して、初期の作品からアレンジ作品、そして、バンドネオン奏者としての活動を網羅し、タンゴの歴史において彼が果たした役割を検証しながら、ピアソラに代表されるタンゴの世界を堪能する。
<案内役>
●小松亮太(こまつりょうた) / バンドネオン奏者
1973年、東京都足立区でタンゴミュージシャンの両親のもとに生まれる。
98年のCDデビューを果たして以来、カーネギーホールやアルゼンチン・ブエノスアイレスなどで、タンゴ界における記念碑的な公演を実現している。アルバムは20枚以上を制作。中でも「ライブ・イン・TOKYO〜2002」はアルゼンチンで高く評価され、03年にはアルゼンチン音楽家組合(AADI)、ブエノスアイレス市音楽文化管理局から表彰された。15年にリリースした大貫妙子との共同名義アルバム『Tint』は、第57回輝く!日本レコード大賞「優秀アルバム賞」を受賞。作曲活動も旺盛で、『THE世界遺産』のオープニングテーマや映画音楽も多数を手掛けている。
<解説>
●斎藤充正(さいとう みつまさ) / ピアソラ研究家
1958年鎌倉生まれ。神奈川大学外国語学部中退。1984年以降、ピアソラやバンドネオンへの興味からタンゴ全般に深く傾倒し、専門誌に執筆活動開始。ことピアソラに関しては、綿密なディスコグラフィー作成で アルゼンチンの研究家にも一目置かれる存在となり、 著書『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』で第9回出光音楽賞(学術研究)受賞。NHKに残されたピアソラ来日時の音源(1982年、84年、88年)の完全復刻作業など、貴重な音源のCD化にも力を注いでいる。訳書に『ピアソラ 自身を語る』がある。
<司会>
●竹内香苗(たけうちかなえ) / フリーアナウンサー
愛知県出身。東京でアナウンサーとして勤務した放送局を退社後、ブラジルやアルゼンチンでおよそ5年間過ごす。帰国後もフリーアナウンサーとして、テレビ番組やラジオ番組、司会やコラム執筆などさまざまな活動をしている。三児の母。
<トークゲスト>
●美輪明宏(みわあきひろ) / 歌手・俳優・演出家
1935年、長崎県出身。16歳でプロの歌手となる。銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」を拠点にタンゴ・シャンソン・ラテン・ジャズを歌って注目を集める。1957年、「メケメケ」が大ヒット。また日本におけるシンガーソングライターの元祖として「ヨイトマケの唄」ほか多数の曲を自作。俳優としては、寺山修司の演劇実験室・天井棧敷の旗揚公演『青森県のせむし男』『毛皮のマリー』 への参加・主演を機に、三島由紀夫に熱望され『黒蜥蜴』を上演、同作は映画化もされ、ニューヨーク・タイムズにも大々的に取り上げられ、世界的ヒットとなった。2012年、77歳にしてNHK紅白歌合戦に初出場。2018年東京都の「名誉都民」として顕彰される。
番組ページ:
https://www4.nhk.or.jp/zanmai/397/