アイアン・メイデン(Iron Maiden)のヴォーカリストである
ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)が選ぶ「ロック・ゴッド」は、
ディープ・パープル(Deep Purple)のフロントマンである
イアン・ギラン(Ian Gillan)。
ブルースは英BBC Radio 2の番組『The Rock Show With Johnnie Walker』の「ロック・ゴッド」のコーナーに出演しました。ブルースはイアン・ギランを選び、その理由について次のように述べています。
「俺はまだニキビ面のティーンエイジャーだった。どこかの家から音が聴こえてきた。俺は“これは一体何だろう”と思った。それは『Deep Purple In Rock』に収録されているディープ・パープルの“Speed King”だった。それが始まりだった」
「俺はイアン・ギランに会った。会っただけでなく、
サムソン(Samson)というバンドにいたときには、実際に彼と一緒にツアーに出た」
「イアン・ギランのスタジオでアルバムを作ったこともある。みんなでパブに行って、何杯か飲んだ後、スタジオに戻ったら、俺の神イアン・ギランが入ってきて“なんて素晴らしいヴォーカリストなんだ。そのヴォーカリストは誰だ?”と言ったんだ。その時、俺は急に吐き気がしてきた。部屋を飛び出し、トイレで45分ほど吐いていると、アイドルがやってきて、ドアを蹴って「さあ、相棒、出てこいよ。タオルで体を拭かないと」と言った。彼は俺をタクシーに乗せて帰してくれた。俺はこのことを忘れたことはないし、彼も俺にそれをしたことを忘れたことはない」
ブルースは以前、Metal Hammerのインタビューでもギランがヴォーカル面で大きな影響を与えたと語っていました。「イアンは俺のヴォーカルの大きなヒーローだったんだ」。またブルースは以前、ディープ・パープルの中でも特に好きな曲として「Fireball」を挙げていました。「この曲は、あまり演奏されることのない曲の一つだけど、驚異的な部分がいくつもある」