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カセットテープの生みの親 ルー・オッテンス死去 CDの開発にも協力

2021/03/11 07:38掲載(Last Update:2021/03/11 09:38)
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Lou Ottens
Lou Ottens
カセットテープの生みの親である、オランダの技術者/発明家ルー・オッテンス(Lou Ottens)が死去。NRC Handelsbladなどオランダのメディアによると、3月6日に亡くなっています。米WTOPはオッテンスの娘に亡くなったことを確認しています。94歳でした。

ルー・オッテンスは1926年生まれ。1960年にオランダのテクノロジー企業フィリップス社で製品開発部門の責任者として働いていた時に、初めて録音音楽に関わった。彼は録音・再生用のアナログ磁気テープ記録方式を開発し、1963年にベルリン・ラジオショー・エレクトロニクス見本市で初のコンパクトカセットテープを発表した。この発明は瞬く間に成功を収め、音楽をより身近なものにすることで音楽消費に革命をもたらし、外出先での音楽のスタンダードとなった。

1979年、オッテンスはフィリップス社が開発したコンパクトディスク(CD)の開発に協力し、再び音楽に革命を起こした。1982年にCDが発売されて以来、2,000億枚以上のCDが販売されている。

1986年にオッテンスは引退したが、カセットテープはここ数十年でコレクターズアイテムとなった。2020年は再び人気が高まり、イギリスではカセットの売り上げが2倍以上になった。

以下はカセットテープのドキュメンタリー『Cassette: A Documentary Mixtape』(2016年)のトレーラー映像