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EMIやキャピトル・レコードのボス バスカー・メノン死去 ピンク・フロイド『狂気』成功の貢献者

2021/03/08 00:43掲載
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Bhaskar Menon
Bhaskar Menon
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイドなどと仕事をしたEMIやキャピトル・レコードのボス、バスカー・メノンが3月4日、カリフォルニア州ビバリーヒルズの自宅で死去。死因はまだ明らかにされていません。86歳でした。

バスカー・メノンはインド生まれ。オックスフォード大学を卒業後、1956年にEMIに採用され、1957年にレーベルのインド部門に異動し、最終的に1969年に会長に就任する。その後、1978年、初代会長兼CEOとしてEMI Music Worldwideを設立したメノンは、全世界のEMIグループのレコード・音楽出版事業を統合したグローバルな経営体制を構築した。また一時期はキャピトル・レコードの経営者としても活躍した。

メノンは、米国でピンク・フロイドをブレイクさせたことで広く知られている。アルバム『The Dark Side of the Moon(邦題:狂気)』の米国での商業上の大成功にはメノンが、さまざまな営業戦略を駆使して売り込んだ功績がある。メノンはかつてのインタビューで自分の努力の結果に驚いたかと尋ねられ、「私は常にこのレコードが大成功すると信じていた。満足のいくものでしたが、驚きはしていない」とコメントしていました。