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映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』 宇宙 職業紹介所での面接シーン映像公開

2021/02/10 17:00掲載
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス © A North American Star System Production / Rapid Eye Movies
サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス © A North American Star System Production / Rapid Eye Movies
サン・ラー(Sun Ra)が脚本・音楽・主演をつとめたSF映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』。本編より、土星人サン・ラーが面接官を務める「宇宙 職業紹介所」での面接シーン映像が公開されています。

以下インフォメーションより

今回解禁となった動画は、面接実施中の「OUTER SPACE EMPLOYMENT AGENCY」(宇宙 職業紹介所)。“同じことの繰り返しで地球に飽きてしまったら、宇宙空間会社に申し込みにいらっしゃい”というBGMとともに、赤く個性的なロゴマークのある扉を開けると、そこには土星から降臨した大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーが事務作業をしている。その後ろでは他の職員(?)が躍っているようにも見えるが、たぶん仕事をしているのだと思われる。

NASAでエンジニアをしていたカーティス・ロックウェルは職を探しに「宇宙 職業紹介所」に面接にきた。減給は覚悟しているというカーティスに対し、サン・ラーは「給料というものは存在しない。“創造者”は報酬を受け取らない。」という衝撃の言葉を告げる。さらにカーティスを奈落の底に突き落としたのは、扱う技術を質問したところ、「多重性制御/同位体瞬間移動/トランス分子化/周波数分極化/永遠の闇の銀河世界/暗黒と白い闇の銀河世界/無限大の統合…」という聞いたこともない技術だった。次の予定があるので失礼します…と、カーティスは逃げるようにその場を去る。




■『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』


3月5日(金)よりアップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテ、シネマート心斎橋、アップリンク京都にて公開。
3月桜坂劇場(沖縄)、4月9日(金)よりアイシティシネマ(長野)、宇都宮ヒカリ座にて、以降 名古屋シネマテーク、川越スカラ座、KBCシネマ(福岡)ほか順次上映

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地球よ、さらば。

1969年頃に地球から姿を消していた大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーは音楽を燃料に大宇宙を航行するなか、遂に地球と異なる理想の惑星を発見した。さっそく地球に戻り、ジャズのソウル・パワーによる同位体瞬間移動で米国にいる黒人のブラザーたちの移送計画を立てるが、その技術を盗もうとアメリカ航空宇宙局(NASA)の魔の手が迫る・・・。

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太陽神の姿で出現した土星からの使者、超現実的宇宙音楽王サン・ラーが、地球人に鳴らす警鐘。

1960年代後半から70年代初頭にかけて、カリフォルニア大学バークレー校で「宇宙の黒人」という講義を行っていた土星人サン・ラーの存在が、サンフランシスコでアヴァンギャルド・アートを展開していた<DILEXI>のプロデューサー、ジム・ニューマンの目に留まり実現した、革新的・暗黒SF映画。サン・ラーの音楽を地球を超えた新しい未来へ人々を導く原動力とし、宇宙探査とその音楽を通して黒人文化の救済を描く。内容の一部は「宇宙の黒人」をベースとしている。

発表したフリー・ジャズの音源があまりにも膨大なため誰も全貌を把握できない土星から降臨した太陽神、超現実的宇宙音楽の創造者サン・ラーが脚本、音楽、主演をつとめたため、『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』はどこにも存在しないまったく新しい映画となった。約半世紀を経た今でも類似作品は存在しない。

ミュージカル、SFオペラ、社会評論の要素を組み合わせた本作を、一部にはクエンティン・タランティーノ等に影響を与えたブラックスプロイテーション映画群の重要作と呼ぶ人もいる。だが本作はジャンルの慣習に準拠しない。むしろ、サン・ラーの鋭い精神状態を視覚的に表したもので、<音楽>は当時の政治的希望、つまり人種的抑圧からの解放を反映した銀河間の兵器として使われる。これは映画的で哲学的な創造の根源であり、いつの時代においても重要な意味を放ち続ける、時空を超えた傑作である。その奇妙でビザールな内容でありながら唯一無二の黒光りする存在感は同時代に出現したハリウッド大作『未来惑星ザルドス』(74)と無理やり比較してもいいかもしれない。また海外ではロジェ・バディム監督『バーバレラ』(68)やニコラス・ローグ監督『パフォーマンス』(70)を例に本作を語る者もいる。

この度上映されるのは地球上に残されていた唯一の35mmプリントからスキャン、史上初めてオリジナルの画面サイズであるスタンダードサイズ(1:1.33)で作られたデジタル素材である。オリジナルのフィルムの状態を最大限再現するため、一切レストアはされていない。海外では過去に約64分の<サン・ラー編集版>と呼ばれるバージョンがVHSで出回っていたが、本上映はオリジナルの81分のバージョンである。

地球は音楽なしでは動けない。
地球は一定のリズム、サウンド、旋律で動く。
音楽が止まれば、地球も止まり、地球上にあるものはすべて死ぬ。
サン・ラー



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監督:ジョン・コニー 脚本:ジョシュア・スミス、サン・ラー
製作:ジム・ニューマン 撮影:セス・ヒル、パット・ライリー
音楽:サン・ラー 音:ロバート・グレイヴノア、デヴィッド・マクミラン、アーサー・ロチェスター、ケン・ヘラー
編集:バーバラ・ポクラス、フランク・ナメイ
出演:サン・ラー、レイ・ジョンソン、クリストファー・ブルックス、バーバラ・デロニー、
エリカ・レダー、ジョン・ベイリー、クラレンス・ブリュワー
1974年|アメリカ映画|81分|スタンダードサイズ|モノラル|北アメリカ恒星系プロダクション作品
原題:SPACE IS THE PLACE(宇宙こそ我が故郷)
キングレコード提供 ビーズインターナショナル配給

公式サイト:
http://sunra.jp/


以下は以前に公開された映像

サン・ラーのピアノ演奏シーン映像


日本版予告編映像
© A North American Star System Production / Rapid Eye Movies