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イエスのスティーヴ・ハウにとってのロックの神様はチャック・ベリー 逸話を語る

2021/01/20 17:05掲載(Last Update:2021/01/20 17:09)
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Chuck Berry, Steve Howe
Chuck Berry, Steve Howe
イエス(Yes)のギタリスト、スティーヴ・ハウ(Steve Howe)は、英BBC Radioの番組に出演した際、「自身にとってのロックの神様は誰ですか?」と尋ねられ、チャック・ベリー(Chuck Berry)を選び、チャック・ベリーとの逸話を語っています

「僕のロックの神様はチャック・ベリーです。幼い頃にギターを手に入れて、チャック・ベリーを聴いていました。

ある夜、僕がいた小さなパブバンド、シンディキャッツは(ロンドン南部の)ルイシャムに行きました。そこにアニマルズ、カール・パーキンス、そしてチャック・ベリーがやってきました! 彼はとてもダイナミックで、歌ったり、曲を書いたり、ギターを弾いていました。

1969年、当時僕が所属していたバンド、Bodast(というかなり売れていないバンド)は、じつはロイヤル・アルバート・ホールでチャック・ベリーのバックを務めていたんだ。僕たちは自分たちの公演を行った後、彼をサポートしました。

ただ一つ困ったのは彼がリハーサルに来た時に、僕を指差して“お前は必要ない”と言ったことです。それで僕は“あー、どうも”と思ったけど、でも、それを補うために休憩時間にギターを持って彼のもとへ行きました。(ドアをノックして)“チャック、入っていい?”って。

彼から“入ってこい”と言われたので中に入って、僕は“僕のギターどうです? チャック、ギターを弾いてみませんか?”って言いました。

今では、このギターは誰にも弾かせないけど、チャックには渡したんだ。チャックが座って演奏している姿が今でも心の中で見えます。

彼が僕のギターを弾いているのを見ていると、彼は“これは本当にいいぞ!”って言ってくれた。今でも同じギターを持っています。最高の気分でした。

それに加えて、チャックは当時の僕の教育や音楽の知識の中で、とても特別な存在でした。チャック・ベリーが僕のギターを弾いてくれたことを光栄に思います」