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レディオヘッドやエルボーのメンバーら 英国議会の音楽ストリーミングに関する調査でロイヤルティーの改革を求める

2020/11/27 13:45掲載
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Guy Garvey
Guy Garvey
米ビルボード誌などによると、英国議会は音楽ストリーミングビジネスに関する調査を11月24日より開始。初日にはエルボー(Elbow)のフロントマンであるガイ・ガーヴェイ(Guy Garvey)レディオヘッド(Radiohead)エド・オブライエン(Ed O'Brien / EOB)らが証言をし、ガーヴェイは「現状のシステムは、音楽の未来を脅かしている」と警告し、ロイヤリティー率の引き上げと、レコード契約と会計処理の透明性の向上を求めています。

パンデミックの影響でツアーやライヴ活動がストップする中、アーティストがストリーミングで稼ぐ収入はこれまで以上に重要になってきています。

Spotifyは昨年、レコード会社と著作権保有者に1ストリーミングあたり0.00366ドルを支払い、Apple Musicは1ストリーミングあたり約0.0070ドル、YouTubeは広告付きの公式ビデオに0.0033ドルを支払っています。

ガーヴェイとゴメス(Gomez)のトム・グレイはどちらも、現在のように市場シェアに基づいた比例配分方式でロイヤリティーを分配するのではなく、楽曲を直接ストリーミングするたびにアーティストに支払いが行われるユーザー中心の支払いモデルへの移行を提唱しています。

エド・オブライエンは議会で「システムには常に不均衡があり、それに対処する必要がありますが、今はより深刻になっています」と国会議員に語っています。

アーティストはまた、レコード会社が、輸送中に壊れたレコードやCDのコストをカバーするために、アーティストの印税の10%を自動的に差し引く「フィジカル損害条項」のようなレコード契約の時代遅れの条項を批判しています。