マライア・キャリー　初デモテープ音源とYMOサンプリング楽曲を収めたカセットテープ作品発売

これまでに19曲の全米No.1ヒットを世に送り出し、2億枚を超える全世界トータル・セールス、グラミー賞をはじめ数々の世界的アワード受賞歴を誇る世界的歌姫マライア・キャリー。今年デビュー30周年を記念してアルバム『レアリティーズ』を先月発売。国内盤のみ“洋楽史に残る伝説のライヴ”と称されるマライアの1996年初来日公演での神がかったライヴ映像をBlu-rayで収録し豪華３枚組で発売し、そのライヴ映像が24年前のものに関わらず現在の４Kに匹敵する高画質なライヴ映像だと大きな話題になったばかり。この作品に続くデビー30周年記念作品第２弾として、ダブルA面シングル・カセットを12月11日に完全生産限定で発売することが発表となった。シングルA面には彼女の初デモテープ・カセットの1曲目に収録されていた「ヒア・ウィ・ゴー・アラウンド・アゲイン」を収録、B面には日本を代表するアーティストYELLOW MAGIC ORCHESTRAによる名曲「Firecracker」をサンプリングした「ラヴァーボーイ (Firecracker Original Version)」を収録予定。国内盤のみホワイト・カラー・カセット仕様、スリーヴ・ケースと歌詞・対訳・解説が付いたカセットテープ作品として来月11日に発売を迎える。

マライアは高校を卒業後に単身でニューヨークのマンハッタンに渡り、アルバイトをしながらデモテープ制作に専念。1990年、彼女の才能を認めたR&Bシンガー、ブレンダ・K・スターとともに訪れた業界向けのパーティーで、当時コロンビアレコードの社長であったトミー・モトーラに彼女のデモテープが渡り、トミーが帰宅中の車内でそのデモテープを再生。流れてくる彼女の圧倒的な歌声に感嘆し、パーティー会場へ急ぎ戻り彼女を探すも、もうそこにはマライアの姿はなかった、というシンデレラ・ストーリーのようなきっかげでふたりは出会い、同年マライアはシングル「ヴィジョン・オブ・ラヴ」で華々しくデビュー。“７オクターブの声域を持つ奇跡の声”と評され瞬く間にスターへの階段を駆け上がり、翌年のグラミー賞では２冠を獲得。以降30年に渡りシーンのトップに君臨しつづけ、今年頭には全米シングル・チャートで'90、'00、'10、'20年代の４つの年代にわたり1位を獲得するという史上初の快挙を達成するなど、女性アーティスト史上最高とも言える輝かしいキャリアを誇っている。今回のデビュー30周年記念第2弾では、彼女のシンデレラ・ストーリーの原点ともいえる“カセットテープ”という仕様で、彼女のキャリアにとって大事な2曲が収録され発売となる予定だ。