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ドイツの最高裁判所「テクノは音楽である」と認定 これでクラブもコンサート会場と同じ軽減税率の対象に

2020/11/14 18:52掲載
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Photo by Alexander Popov on Unsplash
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ドイツのニュースサイトThe Localによると、ドイツの最高裁判所は、税率をめぐる裁判でテクノを検証し、「テクノは音楽である」と認定。これにより、クラブはコンサート会場と同じように軽減された付加価値税 (VAT/日本の消費税のようなもの)の恩恵を受けることができるようになるという。

ドイツでは、付加価値税の標準は税率19%ですが、食品、書籍、ホテル、コンサート会場などの文化サービスを提供する企業には税率7%が適用されています。

ドイツの連邦財政裁判所BFHは、ベルリンの伝説的なクラブBerghainを含む原告の意見に同意し、コンサート会場が7%の低い税率の対象である場合、クラブも標準19%の付加価値税を支払う必要はないとしています。

裁判所は、テクノやハウスのクラブの一般的な訪問者は、主に音楽とDJを観るためにそこにいて、ステージで楽器を演奏するミュージシャンがいなくても、ナイトクラブは「コンサートと同様のもの」であると認定しています。

審査を担当した人物は「DJはただノートパソコンでプレイするだけではなく、広い意味での楽器を使って独自の新しい音楽を演奏し、自分たちの個性を持った新しいサウンド・シーケンスを作り出している」と説明しています