レコード針のJICO(日本精機宝石工業)は、「現存するSHURE社 44モデルの純正交換針とJICOの交換針をそのまま使えるカートリッジ」を2021年春に発売すると発表しています。
以下プレスリリースより
日本精機宝石工業株式会社(以下 JICO)は、「現存するSHURE社 44モデルの純正交換針とJICOの交換針をそのまま使えるカートリッジ」を2021年春に発売予定です。
さらに、ハイエンドモデルとして、MCカートリッジを瀬戸物で包んだ「SETO-HORI Remodel(仮)」、ひとつひとつ藍染を施した因州和紙ボディのMCカートリッジ「Accorion」も発売予定です。
●JICOは進化します。
我々は営々”Replacement Stylus”メーカーとして存在し続けて参りました。
近年、私たちは果たして「JICOの音」ってあるの?
あるとするならば、それは「どんな音」なのか? を探求するようになりました。
私たちなら、こんな音を聴いてみたい!!
私たちなら、こう創り出す!!
そして私たちなら、こうしてお届けする!!
その探究心こそが”進化”だと思います。
今後さらに飽く事なく「JICOの音」を追求してまいります。
そしてブランドを整備し、皆様に分かりやすいJICOにしていきます。
少しでも、私たちに共感していただき、これからのJICOに期待してください。
●カスタムショップとは?
2021年に、JICO 独自のブランド「カスタムショッププロダクツ」を立ち上げ、 高品質で洗練された製品をお届けする運びとなりました。
この新たなプロダクツを、皆さまにしっかりと認識して頂くための視覚的要素としてカスタムショップロゴを開発しました。
●リスペクトを込めて。
突然のNEWSに世界中のファンが悲しみに包まれた2018年。
それから約2年半の時を経て「現存するSHURE社44モデルの純正交換針と弊社の交換針をそのまま使えるカートリッジ」を2021年春に発売予定でございます。
SHURE社をリスペクトし44モデルを愛好されている方々に向けて、これからもJICOが存在する限り、44モデルカートリッジ及び交換針を作り続けます。外観だけを似せた安直なモノづくりは決してせずSHURE社の”モノづくり”をリスペクトし古き佳き”過去”を研究・開発し続けます。
■J44D
定位感がしっかりしたサウンド。
スムーズな広がり感のある、立体的なサウンドを奏でます。
M44G同等の仕様になっています。
■J44A 7
音楽性が豊かで躍動感のあるサウンド。
44Dにはない迫力ある低音は芯のしっかりしたサウンドを奏でてくれる。
M44-7同等の仕様になっています。
※画像は開発中のものです。実際の商品とはデザイン・名称が一部異なる場合がございます。
●オリジナルに近づける努力。
44モデル開発インタビュー 取締役社長 仲川幸宏
今回開発しようとなった経緯は?
仲川:元々は、2018年SHURE社がフォノカートリッジ生産終了のアナウンスが突然飛び込んできたところからスタートしました。その後、日が経つにつれ周りの方々から「44のカートリッジ 作ってよ」「44のカートリッジ作るんでしょ」「44の交換針を作っているんだから」などなど、なぜかSHURE社撤退後の穴はJICOが埋めるだろうという風潮というか、声が多くなったことで開発に踏み切りました。
どこにこだわりを持ちましたか?
仲川:まずは、フォルムを同じにすること。次にスペックを同じにすること。そして何より”遜色の無い音”にするところです。多くの純正カートリッジをかき集め、ヨークやコイル、ポールピースなどの部品を徹底的に分解、分析、データ取りなど考えられることは全てしました。 44独特の”音質”に関しては、相当こだわりました。
今後の展開については?
仲川:JICOの音の探求をします。基本的には、その探求に必要な製品を開発していきます。また、それと並行して”アナログレコードを楽しむ空間”をプロデュースする製品、例えば「あれば嬉しい製品」「あれば愉しい製品」「ありそうで無かった製品」などを研究・開発し製造していきます。
●JICOのハイエンド。
「JICOの音」を探求する意図で、ボディにかつて無い素材を採用したMCカートリッジです。カンチレバー素材をボロンとジルコニアでセットアップしました。
上質で個性豊かな”今までに聴いた事が無い”サウンド= JICOのHigh-End。
タブーへの挑戦こそが、我々の”至上命題”なのです。
■SETO-HORI Remodel(仮)
織部焼の非磁性体の瀬戸物ボディに、MCカートリッジとマイクロリッジチップ+ボロンカンチレバーを組み合わせた”SETO-HORI”は、海外で高い評価を得ることが出来ました。
しかしながら、独特の振動特性や防磁特性により、ヘッドシェルへのセットアップ等によるバラツキがありました。
そこで、ヘッドシェルと一体型にすることで、より精緻な音をめざしたSETO-HORI Remodel(仮)をリリースします。
アルミと銅の合金のインゴットから5軸マシニングセンタで削り出されたヘッドシェルとSETO-HOIRIカートリッジの重心点は、トーンアームの中心線上に配置されるようにデザインされており、トーンアームの持つ最適な感度でレコードをトレースします。
また、ネジなどを介さず一体化されたボディは粗雑な共振を低減させます。
日本の伝統技術と先端加工技術の融合したSETO-HORI Remodel(仮)を是非お試し下さい。
■Accorion
因州和紙に藍染をひとつひとつ施した和紙ボディカートリッジ。
SETO-HOIRI Remodel(仮)と同様にアルミと銅の合金のインゴットから削り出された汎用オリジナル籠形ヘッドシェルと組み合わせることにより、SETO-HOIRI remodel(仮)とは対極の振動特性を持ち、太めでパワフルなサウンドを目指します。
※画像は開発中のものです。実際の商品とはデザイン・名称が一部異なる場合がございます。
●日本精機宝石工業(JICO)
JICO(ジコー)という呼び名の出発点であるレコード針は現在でもおよそ2,000種類、約30のメーカーに対応するモデルを製造しております。
1本でもご注文がある限り、わたしたちはレコード針をつくり続けてまいります。