ミニマリスト巨匠ジョン・ギブソン死去　フィリップ・グラス・アンサンブルの結成メンバー

フィリップ・グラス・アンサンブルの結成メンバーのひとりで、ミニマル・ミュージックにおける主要な演奏家として知られているジョン・ギブソン（Jon Gibson）が死去。フィリップ・グラスのFacebookページで発表。死因は明らかにされていません。80歳でした。

フィリップ・グラスは声明の中で

「ジョン・ギブソンは、1960年代から70年代にかけて生まれた新しい音楽言語の責任者の一人でした。ジョンは音楽循環呼吸（管楽器の奏法のひとつ）の技術を音楽やフィリップ・グラス・アンサンブルにもたらしました。率直に言って、それなしでは音楽は生まれなかっただろう。彼の美学と技術力は新しい音楽には欠かせないものでした。だから誰もが彼と一緒に演奏したがっていたのです。彼は音楽に命を吹き込んだ。私たちが彼を愛したのは、彼が謙虚で物静かな人だったからです。それが彼の魅力の一つでした。でも、彼は音楽そのものに欠かせない存在だった。ジョンは自分の音楽を持っていた。それは彼自身の個人的で感情的な背景だった。ジョン・ギブソンだけがそのようなサウンドを持っていた。新しい音楽の世界にジョンのようなプレーヤーがいなかったら、どうやってそれをやっただろうか？」

と述べています。

ジョン・ギブソンは、1960年代半ばよりアメリカ前衛音楽の発展において重要な役割を果たしてきた米ミニマリスト巨匠。スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス、ラ・モンテ・ヤングとのコラボレーションで広く知られている。