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72年 柳ジョージ+関口敏郎+成毛滋のセッション音源発掘 アルバム『Black Heart Yokohama』発売

2020/09/05 20:01掲載
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柳ジョージ、関口敏朗&成毛滋 / Black Heart Yokohama
柳ジョージ、関口敏朗&成毛滋 / Black Heart Yokohama
1972年に成毛滋宅で行われた柳ジョージと、ムーのボーカリスト、関口敏郎とのセッション音源を発掘。アルバム『Black Heart Yokohama』は10月21日発売。この作品のサンプラー音源も公開されています

以下インフォメーションより

1966年ロック黎明期、関口敏朗のソウルフルなボーカルが評判を呼んだMOUE(ムー)は、柳譲治(ジョージ)、陳信輝らをメンバーにR&Bをレパートリーとし、地元横浜では一目置かれた存在だった。

本CDは、ゴールデン・カップス解散後、音楽から離れた柳が、ジプシーアイズの成毛滋から誘われ、盟友・関口と共にボーカリストとして参加した1972年のセッション録音19曲に、ゴールデン・カップスのラスト・アルバム『フィフィス・ジェネレーション』に収録された「やぶにらみの女」のデモ(1970年)と、後のヒット曲「ヘイ・ダーリン」のデモ(1973年)を追加収録し編成した。

ソウルフルなボーカリストとして名高い関口敏朗と、その後ボーカルに転向する柳ジョージが、成毛滋の演奏をバックに、R&Bなどのカバーを交互に歌ったものが収められているたいへん貴重な音源だ。



[プロフィール]横浜・南太田の幼馴染、17歳の柳譲治と関口敏朗は初めてのバンド、フリーメンを結成、ジョン・レノンのリッケンバッカーにそっくりの(関口による)自家製ギターを弾くバンドとして地元で話題に。ビートルズ来日公演の1966年、横浜ではエディ藩のファナティックス、デイブ平尾のスフィンクスやグループ・アンド・アイ、竹村栄司、陳信輝、加部正義らのミッドナイト・エキスプレス・バンドなどがしのぎを削り、フリーメンは野木信一らを加えMOUE(ムー)に発展、ストーンズやスペンサー・デイヴィス・グループ、さらにオーティス・レディングなどのカバーを中心に活動、特にブルース・フィーリングでトップと言われた竹村栄司と並び、R&Bでは一番と関口のソウルフルで深く厚みのあるボーカルが評判を呼んだ。1967年、竹村のミッドナイト・エキスプレス・バンドはミッキー吉野が加わりベベズと改名。当時のライブ会場、関内の中川三郎ディスコテックで竹村と柳が出会い、ムーに陳が加入後、関口の脱退に替り竹村が参加、1968年、ベベズ(第2期)が再スタートしパワーハウスと改名(竹村栄司Vo、陳信輝G、柳譲治B、野木信一Ds)し1969年、東芝EMIより「ブルースの新星〜パワー・ハウス」発売、日本初の本格的ブルース・バンドと、隆盛を誇ったゴールデン・カップスと並び評された。1970年パワーハウス解散により、柳譲治は(GSバンド、フィンガーズの)成毛滋、(渡辺貞夫カルテットの)角田ひろ(つのだ☆ひろ)とジプシー・アイズを結成し本格的にボーカル(とベース)を担当する。同年9月にゴールデン・カップスに加入、『ザ・フィフス・ジェネレーション』、『ライヴ!! ザ・ゴールデン・カップス』に参加、ジプシー・アイズは高中正義を加えフライド・エッグとなる。1972年、柳はゴールデン・カップス解散後、一時音楽から遠ざかるが同年10月に成毛と渡英、ハイドパークで見た霧雨が、1975年からスタートする柳ジョージ&レイニーウッドの由来である。本音源は、この時期、成毛滋は自宅スタジオでテスト録音やカラオケ、カー・ステレオのレコーディングを請け負っていて、ボーカリストとして柳ジョージと関口敏朗が起用され録音されたもの。ギター、ベース、キーボード、ドラムなど全ての演奏は成毛による多重録音、柳と関口はボーカルのみである。関口敏朗は、柳ジョージやエディ藩のソロ・アルバムにボーカリストとしてゲスト参加し、柳の自伝「敗者復活戦」では、大きな影響を与えた重要なキーパーソンであると記されている。
■柳ジョージ、関口敏朗&成毛滋
『Black Heart Yokohama』
2020年10月21日発売 FJSP408

1. Sunny (BOBBY HEBB)
2. Kansas City〜Hey Hey Hey (CARL PARKINS/LITTLE RICHARD)
3.The Dock Of The Bay (STEVE CROPPER)
4. Hey Jude (LENNON-McCARTNEY)
5. Satisfaction (JAGGER-RICHARD)
6. Mary Jane (HIRO TSUNODA)
7. Ebb Tide (ROBERT MAXWELL)
8. Only You (BUCK RAM)
9. Unchain My Heart (TEDDY POWELL)
10. Unchained Melody (ALEX NORTH)
11. Summertime (GEORGE GERSHWIN)
12. A Change Is Gonna Come (SAM COOKE)
13. Bring It On Home To Me (SAM COOKE)
14. Together Till The End Of Time (FRANK WILSON)
15. Mercy Mercy Mercy (JOE ZAWINUL)
16. Georgia On My Mind (HOAGY CARMICHAEL)
17. Drown In My Own Tears (HENRY GLOVER)
18. A Whiter Shade Of Pale (GARY BROOKER)
19. When A Man Loves A Woman (CALVIN HOUSTON LEWIS)
[Bonus Track]
20. Cross Eyed Woman [DEMO] (GEORGE YANAGI)
21. Hey Darling [DEMO Pt1,2] (GEORGE YANAGI)
[M1-19]
柳ジョージ:Vocal on M1,2,4,9,11-19
関口敏朗:Vocal on M3,5-10,19
成毛滋:All Instruments, Chorus

録音:1972年 成毛滋自宅スタジオ
[Bonus Track]
柳ジョージ:Vocal, Guitar 録音:(M20)1970年 (M21)1973年 関口敏朗宅
編集・マスタリング : 中村宗一郎(ピースミュージック)