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カエターノ・ヴェローゾの新ドキュメンタリー映画『Narcissus Off Duty』 トレーラー映像公開

2020/09/01 10:09掲載(Last Update:2020/09/02 07:56)
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Caetano Veloso - Narciso em Férias
Caetano Veloso - Narciso em Férias
カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)が、1968年にブラジルの軍事独裁政権に逮捕された時のことを振り返り、その経験が彼の音楽をどのように形作ったかを描いたドキュメンタリー映画『Narcissus Off Duty(原題:(Narciso em Férias)』。トレーラー映像が公開。映画は9月7日にヴェネツィア映画祭で初公開されます。

1968年、ブラジルの軍事独裁政権下で、ブラジルの芸術運動「トロピカリア」の創設者の一人であるヴェローゾが、捏造された容疑で逮捕されました。ヴェローゾがサンパウロの自宅からリオデジャネイロに連行され、そこで1週間独房に監禁され、54日間刑務所に入れられました。

この映画では、ヴェローゾが監禁されていた時のことを詳しく語り、このつらい経験から生まれた曲を披露しています。

ヴェローゾは、当時の話をするきっかけは何だったのかと米Varietyから尋ねられると、彼は「ブラジルには、軍事独裁政権は良いことだったと言う政治家もいる。彼らはそれを肯定的な光の中に投げ出そうとしている。だから、今、映画の中で私がその時代のことを話すのはタイムリーなことなのです」と答えています。

また、この経験がアーティストとしての自分をどのように形作ったのかと尋ねられると、ヴェローゾは「芸術的創作や活動に影響が出るのは必然だった。間違いない」と話しています。