ブラッド・メルドー(Brad Mehldau)は、コロナ禍の世界を捉えた最新アルバム『Suite: April 2020(邦題=組曲:2020年4月)』について語るインタビュー映像(日本語字幕付き)を公開
アルバムはデジタル/ストリーミングでリリース中。CDは9月18日発売。
以下は、日本盤インフォメーションより
現在のジャズ・シーンでのNO.1ピアニスト、ブラッド・メルドー。新型コロナウイルスのパンデミック下、オランダで家族とともに自粛生活を送っていた彼は、自分が今体験していることをもとに12の楽曲を作りあげた。それらの楽曲と、彼個人にとって重要な意味を持つ3つの曲を、メルドーはアムステルダムのスタジオでレコーディングしたのであった。 そうして完成したアルバム『SUITE: APRIL 2020』が6月12日に配信でリリースとなった。配信と同時に、米Nonesuch Store、BandCamp、Discogs限定でアナログ・レコードが発売となるが、この1,000枚限定、シリアル・ナンバー&サイン入りのデラックス・アナログの売り上げは、Jazz Foundation of America’s COVID-19 Musician’s Emergency Fundへ寄付される
この一か月の間、特に強く感じたこともいくつか取り上げている。“Remembering Before All This”は、ほんの数か月前はこうだったのに、今はそれも遠い昔のことに思えると考えた時に突然襲ってくる、ほろ苦い、直感的な痛みを表現している。”Uncertainly”は、そう考えた後の感情――不透明な将来に対しての虚ろな不安“を取り上げたものだ。
ニール・ヤングの”Don’t Let It Bring You Down”の歌詞は常に、自分に助言を与えてくれるものだったが、特に彼がこう説く時、今ほどそれを強く思うときは無い:”気落ちしてはダメだ/ただ城が燃え落ちているだけじゃないか/変えていこうとする人を見つけるんだ/そうすればきっと、道が開けるから“。それからビリー・ジョエルの”New York State Of Mind”は、9歳の頃からずっと大好きな曲だ。何年にもわたって故郷と呼んでいる街へのラヴ・レターであり、その故郷から今は遠く離れている。友人知人も数多く住んでいるし、会えないのは寂しい、そしてあの大都市が今大きな打撃を受けていることも分かっている。また同時に、道が開けていくとも」