The Deaf Institute & Gorilla
英マンチェスターの人気音楽会場2つが廃業。3月中旬より、新型コロナウイルスの影響で休業に追い込まれ、それにもたらされた財政難のため、恒久的にドアを閉めることが発表されています。会場は、2008年にオープンしたThe Deaf Instituteと、2012年にオープンしたGorilla。いずも親会社のミッション・マーズが運営していました。
ミッション・マーズのロイ・エリス最高経営責任者(CEO)は、
「この難しい決断は、新型コロナウイルスの影響で、すべての会場が強制的に閉鎖され、ライヴ・ハウスのオープンが制限され続けている中で下されました」
「これらの音楽会場は愛され、ノースウェストの多くのアーティストに初期のステージを提供してきました。そうしたことで、音楽の世界でよく知られるようになったことを感謝しています」
「この会場に興味を持っている業界や音楽起業家の皆様には、ぜひ連絡を取っていただきたいと思います」
とコメントしています。
地元のレジェンド、
ニュー・オーダー(New Order)はこのニュースに「マンチェスターと音楽にとって非常に悲しいニュース」とツイートしています。また
ザ・シャーラタンズ(The Charlatans)のテ
ィム・バージェス(Tim Burgess)は「マンチェスターの会場の重要なネットワークの生命線だった」とツイートしています。
【Update:2020/07/22 07:43】
マンチェスター・イブニング・ニュースによると、The Deaf InstituteとGorillaは買い手が現れ、廃業から救われました。
この2つの会場は、Impossible、The Factory、Southなどのクラブやバーを所有する英国の会社Tokyo Industriesに買収されています。現在の所有者であるミッション・マーズとの間で合意した条件によると、スタッフの雇用は維持され、共同声明では会場は「過去と同じように運営される」と発表されています。
Tokyo Industriesの創設者であるアーロン・メラーは「今はイギリスの音楽施設にとって非常に厳しい時代です。GorillaやThe Deaf Instituteのような会場を存続させることは非常に重要であり、私たちの街の中心部の文化的基盤はこのような会場に依存しています」と発表しています。