90年代に
ボブ・ディラン(Bob Dylan)のバンドで演奏したペダルスチール・ギター奏者の
バッキー・バクスター(Bucky Baxter)が5月25日、ナッシュビルで死去。彼の息子でシンガーソングライターのレイラント・バクスターが自身のInstagramページで発表。バッキー・バクスターは65歳でした。
バッキー・バクスターは米フロリダ州メルボルン生まれ。本名はウィリアム・バクスター(William Baxter)。1970年代にペダルスティール・ギターを学び始める。80年代に
スティーヴ・アール(Steve Earle)と出会い、1986年のデビューアルバム『Guitar Town』、1988年の『Copperhead Road』、1990年の『The Hard Way』などのアールの名盤で演奏した。バクスターはまた、長年のバッキングバンド、ザ・デュークス(The Dukes)の創設メンバーとして、アールのツアーにも参加した。
バクスターは、アールとのツアー中にボブ・ディランと出会う。ディランはバクスターにスティール・ギターのレッスンを依頼した。1992年、バクスターはディランのバンドにスティール・プレイヤー兼マルチ・インストゥルメンタリストとして参加し、ディランの有名な<Never Ending Tour>に参加した。1999年までディランと共に世界中を旅し、750以上の公演で演奏した。また、グラミー賞を受賞したディランのアルバム『Time Out of Mind』にも参加した。
ディランのバンドを離れた後は、1999年にソロ・インストゥルメンタル・アルバム『Most Likely, No Problem』をリリース。ライアン・アダムスとの活動をはじめ、他の多くのカントリーやアメリカーナ・アーティストのレコーディングに参加した。また2018年の『Wide Awake』など、息子レイラント・バクスターのアルバムにもスティール・ギターで参加した。