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自分のお気に入りの曲を集めたカセットテープを海辺で紛失した女性 26年後に偶然再会 今も再生可能

2020/02/16 19:03掲載(Last Update:2020/02/17 00:07)
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The mixtape was lost in 1993 - Sky News
The mixtape was lost in 1993 - Sky News
27年前、自分のお気に入りの曲を集めたカセットテープをスペインの海辺で紛失した女性。昨年、休暇でストックホルムを訪れた際、現地の展覧会に、失ったと思っていたこのカセットテープが展示されているのを偶然発見しています。

英ガーディアン紙やSky Newsなどによると、この女性はドイツ・ベルリン出身のステラ・ウェデル。彼女は1993年、当時12歳の時、スペインでの休暇中にウォークマンでお気に入りの曲を聴くためにミックステープを作成。カセットテープにはペット・ショップ・ボーイズ、ボブ・マーリー、シャギーなどが収録されていましたが、ステラはコスタ・ブラバ(カタルーニャの北側にある海岸沿い)かマヨルカ島のどちらかでテープを紛失してしまいます。

それから約25年後の2017年、プラスチックの海洋ゴミから作品を作ることを専門とする英国のアーティストで写真家のマンディ・バーカーが、スペインのフエルテベントゥラ島のビーチでこのテープを拾い、マンディはこのテープをプロのオーディオ修復者に送ります。修復を終えて再生可能となったテープは、マンディの展覧会<Sea of Artifacts>にて展示されるようになり、そしてステラがこの展覧会に訪れてカセットテープと再会しています。

展覧会では、このミックステープのトラックリストも紹介されており、それを読んだステラは「とても見覚えのあるものだった」と思い、「それを写真に撮って、今も持っている1993年のオリジナルCDと比較しました。トラックリストはまったく同じでしたが、3曲目から始まっていました」「CDの最初の2曲が気に入らなかったのを覚えています。古いと思ったので、12歳の私はミックステープを録音したときに収録しなかったでしょう」と語っています。またステラは「この頃はいつもCDからテープを作って、特に休日にはウォークマンで聴いていました。20年以上前に紛失したはずのテープが見つかったなんて、すごいことだと思い信じられませんでした」とも語っています。

このテープはマンディの展覧会の一部として今後も展示されますが、終了後にはステラに返却されます。