モンティ・パイソン(Monty Python)のメンバーとして知られるコメディアン/映画監督/作家の
テリー・ジョーンズ(Terry Jones)がロンドン北部の自宅で死去。英BBCに掲載されたテリーの家族の声明によると、「テリーは、稀な認知症であるFTDとの、非常に勇敢でありながらいつもユーモアに満ちた戦いの末、2020年1月21日の夕方に77歳で亡くなりました」。テリーは2016年に、前頭側頭型認知症(FTD)の一種で言葉のコミュニケーションに支障をきたす原発性進行性失語と診断されたことを公表していました。
テリー・ジョーンズはウェールズのコルウィンベイ生まれ。オックスフォード大学セント・エドモンド・ホール・カレッジに進学して英語学やイギリスの歴史を学ぶかたわら、演劇を学び、同校のコメディサークルに所属。のちにモンティ・パイソンを組むマイケル・ペイリンと出会う。1969年グレアム・チャップマンやエリック・アイドル、マイケル・ペイリンらと共にモンティ・パイソンを結成。テリーはペイリンとともにスケッチを執筆。またテリーは演出にも興味を持ち、『空飛ぶモンティ・パイソン』テレビシリーズ終了後の映画では監督を務めた(『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』ではテリー・ギリアムと共同監督)。
テリーはパイソンでの活動終了後も作家・脚本家として活躍。『ラビリンス/魔王の迷宮』などの映画の脚本も手掛けた。また児童文学作家としても活躍、主な作品は「風のゆうれい」など。
モンティ・パイソンは2014年に再結成、ロンドンのO2アリーナで10公演を行った。
【Update:2020/01/23 11:30】
モンティ・パイソンとテリー・ギリアムがSNSに投稿した追悼コメントを追加しました