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芸能山城組AKIRA公演「逢燦杰極譚」開催決定

2020/01/20 10:00掲載
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芸能山城組AKIRA公演「逢燦杰極譚」
芸能山城組AKIRA公演「逢燦杰極譚」
大友克洋監督映画『AKIRA』の音楽で世界に知られる芸能山城組は、5月1日(金)、東京・なかのZERO大ホールで芸能山城組AKIRA公演「逢燦杰極譚 (アキラじぇごぐだん)」を開催すると発表。

以下インフォメーションより

 アニメ映画史上の金字塔、大友克洋監督『AKIRA』(1988年公開)。この映画の衝撃の世界をサウンドで増幅して彩った山城祥二の作品『交響組曲AKIRA』は、バリ島の巨竹打鳴アンサンブル〈ジェゴグ〉の轟きと人間の声の響きとを鮮烈にマッチングさせ、斬新な近未来ワールドを描きだしました。1989年に日本アニメ大賞最優秀音楽賞を受賞し、今なお世界中の人びとを魅了し続けています。

 本公演では、作曲者山城祥二が自ら再創造して新たな生命を吹き込んだ新生『交響組曲AKIRA』を、〈ハイパーソニックエフェクト〉を駆使したステージでお楽しみいただきます。これに先立ち、第一章では〈ジェゴグ〉との出逢いから生まれ、AKIRAの音楽につながったオリジナル曲をご披露し、第二章では〈ジェゴグ〉を解体して、その音世界の秘密に迫ります。

 映画『AKIRA』の舞台は、2020年オリンピックの開催を翌年に控えたネオ東京。予言が的中したかのようにオリンピックが開催される今年、生まれ変わった『交響組曲AKIRA』の真髄を体感するライブは、まさに「燦き(キラめ)に逢(ア)う」一期一会の世界です。

1. 日時・場所・チケット情報
■名 称 芸能山城組 AKIRA公演 「逢燦杰極譚(アキラ じぇごぐだん)」
■日 時 2020年5月1日(金)開場18:30、開演19:00
■場 所 なかのZERO大ホール(JR・東京メトロ東西線「中野駅」下車 南口徒歩8分)
■入場料 ◆一般  HS席7,000円/S席5,000円/A席4,000円
◆学生割引 S席4,000円/A席3,000円      (前売・税込)
取扱い:芸能山城組公式サイト https://www.yamashirogumi.jp /イープラスeplus.jp 他

2. 構成

第一章 邂逅覚醒(かいこうかくせい) 

バリ島の巨竹打鳴アンサンブル〈ジェゴグ〉との出逢いは、我々の根底に睡っていた未知の壮麗な音世界を目覚めさせた。『輪廻交響楽』の中にその萌芽を見出す。
演奏曲:〈転生〉(輪廻交響楽)、〈黎明〉(翠星交響楽)など

第二章 解明創発(かいめいそうはつ)

ステージ上の〈ジェゴグ〉を竹一本に至るまで眼前で解体して、ハイパーソニック・エフェクトを含む秘密をあますところなく解明。これをステージ上で再び組上げて打鳴する。

第三章 逢燦杰極(アキラじぇごぐ)

自家薬籠中のものとしたジェゴグからの革命的なサウンドが、〈アキラの音楽〉として炸裂。
演奏曲:〈金田〉〈クラウンとの闘い〉〈ケイと金田の脱出〉〈未来〉など

〈みどころ〉
● ジェゴグに融け合う人間の声—その秘密を初公開

バリ島の巨竹打鳴アンサンブル〈ジェゴグ〉は、基本的に器楽曲として演奏されます。その〈ジェゴグ〉の圧倒的な響きと、人の声とが共鳴し融けあう可能性を山城祥二は世界で初めて見出しました。この奇蹟的な調和から生まれたオリジナル作品から、AKIRAに続く歴史を総合的にひもとく初めての公演です。

● 多重録音を超える音世界をライブで再現

構成の複雑性や多重録音を用いた高度なテクニックにより、ライブ演奏が極めて難しいとされてきた「AKIRA」の音楽。公開から30年余を経たこの作品を、作曲者山城祥二が自ら再創造して新たな生命を吹き込みました。この音世界を、ライブならではの〈ハイパーソニック空間〉で再現し、従来の録音物を超える感動を体感する、これまでにないステージが実現します。

● ハイパーソニック・エフェクトで美と快と感動の脳機能を直撃

今回のライブ公演では、ハイパーソニック・エフェクトで美と快と感動の脳機能を直撃する最新の音響システムを駆使し、音楽ファンのみならずオーディオファンにも、その魂をふるわす音世界を体感いただく絶好の機会となります。折しも4月24日には、AKIRA 4Kリマスターセット(4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc 2枚組)が、(株)バンダイナムコアーツから発売されます。高解像度の4Kリマスターの映像、山城祥二が新構築した豊かな超高周波を含むハイパーハイレゾ音源の衝撃と、このライブ公演とが相まって、再び世界を驚愕させることでしょう。

● 巨竹打鳴アンサンブル〈ジェゴグ〉

 インドネシア・バリ島には、伝統的コミュニティに支えられた魅力的な祝祭芸能が多彩に息づいています。
 巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉は、豊かな自然の恵みをあびて育った長大肉厚な竹をパイプオルガンさながらに配列し、これを叩いて迫力の超重低音から軽やかな高音まで五オクターブを奏でる打楽器オーケストラです。
 私たちの魂の深奥までをふるわすその響きには、演奏する者の絆をつちかい、その絆が強まることでさらに芳醇で複雑な音が生み出されるという、伝統的共同体の巧みな叡智が秘められています。精緻にデチューニング(微妙に音程をずらすこと)された百本をこえる竹は、演奏者が呼吸を合わせ、お互いの響きを共有し支えあうことで、それぞれの竹単独では出せない重低音を生み出し、大地の底からうねり轟く圧倒的なサウンドとなるのです。
 また、人間の声や電子楽器とも共生調和するジェゴグの音色の包容力は、世界にも類をみません。芸能山城組は、ジェゴグのもつこの驚異の潜在力を見出し、バリ島伝統の四音階ジェゴグをもとにした山城組オリジナルの五音階ジェゴグの開発や、複数の音律を演奏可能とする楽器改造に成功し、新しい音世界を創り続けています。

● 心身にもたらす一連のポジティブな効果=ハイパーソニック・エフェクト

 この地球上には、人間に音として聴こえる振動数(20kHz)を大きくこえ複雑にゆらぐ超高周波成分を豊かに含む音楽や環境音が存在します。そうした音〈ハイパーソニック・サウンド〉 に囲まれているときの人間では、生存にとって基幹的な役割を担っている中脳・間脳や前頭前野を含む「基幹脳ネットワーク」の領域血流量が増大します。
 この基幹脳ネットワークに含まれる報酬系(美や快感、感動を生み出す脳の神経回路)の活性化を反映して、聴いている人を取り囲んでいるハイパーソニック・サウンド自体が、その音から聴こえない超高周波成分を除いた音に較べて、より美しく快く感動的に聴こえることに始まり、視るものがより鮮やかに美しく感じられたり、環境全体がより快適に感じられるといった効果が導かれます。さらに、ハイパーソニック・サウンドを聴いている状態では、脳波アルファ波が増大し、がんの一次防御などに活躍するNK細胞などの免疫活性が向上する一方、アドレナリンやコルチゾールといったストレスが高いとき分泌されるホルモンが減少することも注目されています。このようなハイパーソニック・サウンドが心身にもたらす一連のポジティブな効果を総称して、〈ハイパーソニック・エフェクト〉と呼びます。
 この心と躰が瑞々しくなる驚異の生命現象〈ハイパーソニック・エフェクト〉を発見し、ハイパーハイレゾや音響システムの開発など最先端の応用までを牽引しているのが、芸能山城組組頭・山城祥二こと科学者・大橋力です。

● マルチパフォーマンス・コミュニティ芸能山城組

 芸能山城組は、1974年1月に山城祥二を組頭として創立されたマルチパフォーマンス・コミュニティです。地球上からすぐれた共同体の卓越した芸能や音楽をよりすぐり、最先端の研究成果やテクノロジーと融合させながら、さまざまな形で披露してきました。
 世界で初めて、バリ島人以外の手による合唱舞踊劇ケチャの全編上演に成功したほか、ブルガリアやジョージアの合唱、バリ島の交響打楽ガムランやジェゴグ、さらに日本各地にある世界水準の伝統歌唱や舞踊、太鼓芸能など、世界80系統にも及ぶパフォーマンスを上演してきました。アマチュアの立場を堅持しながら、その実績は、質量とも国際的にトップレベルにあります。
 さらに、それらを糧として、ロックや電子音楽などの現代的要素と融合させたオリジナル楽曲『輪廻交響楽』、『翠星交響楽』などを世に送り、LP/CD14タイトルをリリースするなど、音楽の新しい地平を切り拓いてきました(1979年LP『芸能山城組ライブ』で日本レコード大賞企画賞受賞)。1988年、大友克洋監督の歴史的なアニメ映画『AKIRA』のために制作したオリジナル作品『交響組曲AKIRA』の音楽世界は衝撃をもって受け入れられ、近未来を舞台に現在の地球環境と精神の荒廃を予言する先端的な映像表現と相まって、海外市場でも絶大な反響を呼びました。
 しかし、芸能山城組は、芸能集団である以前に、遺伝子DNAに約束された人類本来のライフスタイルを模索し検証しようとする実験集団であり、“行動する文明批判”の一拠点です。時代を先取りする一連の創作活動も、そうした比類ない活性の具体的なあらわれのひとつといえます。