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ピンク・フロイド新ボックスセット記念、デヴィッド・ギルモアの最新インタビュー映像第4弾 日本語訳公開

2019/12/24 13:50掲載
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David Gilmour
David Gilmour
ピンク・フロイド(Pink Floyd)の新たなボックスセット『The Later Years 1987-2019』にあわせて撮影された、デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)の最新インタビュー映像。パート4の日本語訳をソニー・ミュージックジャパンが公開しています

以下インフォメーションより

ピンク・フロイドの”最終章”を集大成した『The Later Years 1987-2019(BOX)』が遂に本日12月24日発売。1987年〜2019年までの未発表音源・映像を含む16枚組セット(5CD、6Blu-Ray、5DVD)+7インチ・シングル2枚、さらに豪華写真集とツアー・プログラムなどのレプリカ他多数のメモラビリアを収録する前代未聞の究極のボックス。輸入盤ボックスながら、映像のインタビュー部分などは日本語字幕付で見ることができるのも嬉しいところ(ピンク・フロイド側が作成)。日本独自の3大特典も封入される。

このボックスにはピンク・フロイド最後のライヴ・パフォーマンスが収録されている。2006年7月7日、60歳でこの世を去ったシド・バレットのトリビュート・コンサート “Syd Barrett – Madcap’s Last Laugh”(2007年5月10日ロンドンのバービカン・センターで開催)が、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイソン&リチャード・ライトによるピンク・フロイドの正真正銘最後のライヴ・パフォーマンスだった。リチャード・ライトは翌2008年9月15日65歳で他界。この公演がリチャード・ライトの最後のステージとなった。その時の「アーノルド・レーン」のライヴ映像や舞台裏映像が『The Later Years 1987-2019(BOX)』初めて公式リリースされる。また、この「アーノルド・レーン」はヒプノシスのオーブリー・パウエルにより新たにデザインされたアートワークで7インチ・シングルとしても収録される。

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デヴィッド・ギルモアとオーブリー・パウエルによる、この「アーノルド・レーン」の舞台裏について語った貴重なインタビューも公開となった(ラスト・ライヴのハイライト映像も収録)。




●インタビュー全文訳

MC:

僕にとってとても大きな意味を持つ「アーノルド・レーン」が演奏されるのはとても嬉しいことです。


デヴィッド・ギルモア(以下DG):

7インチ・シングルの1つは「アーノルド・レーン」で、僕とニックとリックともう数人で(ロンドンの)バービカン・ホールでのライヴ録音なんだ。2006年にシドが死んだ後のことだった。トリビュート公演だったんだ。素晴らしかったよ。


MC:

デイヴ、ニック、リック、ピンク・フロイド!


(「アーノルド・レーン」演奏風景)


DG:

子供の頃は7インチ・シングルを聴いて育ったよ。初めは78回転の10インチだったけどね。初めて買ったのは78回転の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」だったけど誰かが上に座って割ってしまったんだ。


オーブリー・パウエル:パッケージには過去に発売されたシングルが何枚か入っている。その1つが「アーノルド・レーン」だ。過去からのものではない、フレッシュなイメージが欲しかった。それで、物干し用ロープにかかった洗濯物のシンプルなイメージにしたんだ。「アーノルド・レーン」の歌詞は裏庭から女性の下着を盗む変人のことを歌っているからね。とてもシンプルなものが欲しかったから、テーマに深入りすることなくそのエッセンスだけをくみ取ったものにしたかった。ということでただの写真になった。何ら複雑なことはない。それから山高帽を使ったんだ。山高帽は勿論、大昔のビデオからヒントを得たものだよ。


(リハーサル風景)


DG:

リハーサルは大好きだよ。部屋にいるだけでね。しばらく一緒にやっていなかったしね。ニックは椅子の背(実際には椅子の座)をスティックで叩いているだけだけど、すてきな映像だよ。ショウは良かったよ。楽しかった。


アナウンサー:

世界最大の飛行船が、今日カリフォルニア南部の空を飛んでいるのが見かけられました。この飛行船は3週間にわたって全米を横断し、最終目的地のロサンゼルスに辿りついたことになります。


DG:

レコード会社もマネージメントもプロモーターも色んな不可解なアイデアを持ってくる。一番記憶に残っているのは、マイアミ・ビーチの上空を飛んだときだったね。ビーチの岸から数百ヤードのところまでたくさんの人たちが泳いでいるのを空から見下ろしていたんだけど、彼らの間にたくさんのサメが泳いでいたんだ。もし泳いでいた人たちに、僕が見ていた数百フィート上からの景色が見えていたら水から上がっていただろう。ショックだったよ!

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今回のボックスで大きな話題となっているのは音源の「リミックス・アップデイト」と映像の「修復・再編集・HD化」。1987年発表アルバム『鬱』はオリジナル・マスターテープからのリミックスだけでなく、ニック・メイソンがドラム・パートを新たに追加録音、リチャード・ライトのキーボード・パートを新たに発見しその未発表音源を再編集した「2019リミックス、アップデイト版」となっている。また、1988年発表の映像作品『光〜PERFECT LIVE』は長年眠っていたオリジナルの35mmネガ・フィルムからレストア(修復)し、レストアだけでなく映像自体を再編集、音源のリミックスも行なって完全に生まれ変わった。1988年オリジナル版と2019年“レストア・リミックス・再編集”版の違いを比較する分割映像でその違いが確認できる。



ボックスのリリースを記念し、アルバム・カヴァーをAR(拡張現実)化、ユーザーが手元で自由に再現できる画期的な特設サイトを開設( https://pflateryears.com/ )。自分の部屋の中やお好きな場所にピンク・フロイドの『鬱』のベッド、『対(TSUI)』の像、『光〜PERFECT LIVE』の電球男、『P.U.L.S.E』の目ん玉などが出現。アプリのインストールなしに直接AR(拡張現実)体験が楽しめる(現状スマートフォン、タブレットでアクセス可能。PCは対応していません)。AR体験のイメージ映像も公開。



永遠にロック史に輝く“時代を超越する音芸術”ピンク・フロイドの最終章。だが、夢幻の泉が枯れることはなかった。表現の限界に挑む個性が繰り広げる壮大なる光と音の大スペクタクル豪華絢爛音絵巻『The Later Years 1987-2019(BOX)』は一期一会の限定2000セット。
【商品概要】
●PINK FLOYD 『THE LATER YEARS 1987-2019(BOX )』
2019年12月24 日発売 初回生産限定2000セット 輸入盤Only 16枚組Box Set (ヨーロッパ・プレス輸入盤)
※輸入盤のため、販売店により価格が異なります。

◆ソニー・ミュージックジャパン限定3大特典
① ピンク・フロイド 3Dマウスパッド (ニュー・ロゴ入り)
② 日本語解説書(全48ページ、詳細なボックスの解説と1987-2019年表、ディスコグラフィーなど資料的価値のあるものになってます)
③デヴィッド・ギルモアとニック・メイソンの直筆サイン(ジャケット絵柄)プレゼント!抽選応募はがき
※ソニー・ミュージックジャパンより出荷される商品にのみ封入される限定特典となります。

◆映像部分の一部に日本語字幕付き(ピンク・フロイド側で作成したものです。一部日本語表記に誤りがある部分もありますがご了承ください。)
Disc 10.15のロックの殿堂入り時のビリー・コーガン(スマッシング・パンプキンズ)のスピーチやDisc 11、16の『鬱』カバー撮影に関するインタビュー(デヴィッド・ギルモア&ストーム・トーガソン)、『永遠(TOWA)』EPKなどを日本語字幕付きで見ることができる。

◆一期一会の限定2000セット。1987年から現在までのピンク・フロイドのすべてを集大成した究極の16枚組コレクション(+7インチ・シングルX2枚)。前代未聞の膨大な超レア音源・映像の集大成アーカイブ・ボックス・セット。

●ピンク・フロイド『ザ・レイター・イヤーズ・ハイライト』
PINK FLOYD THE LATER YEARS 1987-2019 (1CD)
2019年11月29日発売 1CD通常盤(国内盤) SICP6230 ¥2400+税
究極ボックスから12トラックを厳選したハイライト盤1CD『ザ・レイター・イヤーズ・ハイライト』は11月29日に先行発売。また『ザ・レイター・イヤーズ・ハイライト』のアナログ盤も同時発売中。