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初心者ギタリストの90%が1年以内にギターを諦めている フェンダー報告 

2019/11/12 16:29掲載(Last Update:2019/11/13 04:21)
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Fender
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フェンダーのCEOであるアンディ・ムーニーによると、同社が年間に販売するギターの45%はギターを新たに始めるプレーヤーが購入しているという。ただ初心者の90%は、演奏開始から12カ月以内にギターを諦めているとのこと。

ムーニーはサイトMusicRadarのインタビューの中で「業界としては、新規参入者を引きつけることに問題はない。メンバー維持の問題がある」「英語圏だけで毎年100万人の新規参入者がいるが、そのうち10万人しか継続しない」「諦める人を10%減らすことができれば、10万人分の増分となり、その顧客が企業にもたらす生涯価値は平均1万ドルになる。これは、毎年増加する小売ビジネスの数十億ドルに相当する」と述べています。

フェンダーでは、オンラインギター学習システム「Fender Play」や、会員制によるアプリベースの新しいサービス「Fender Songs」などを提供しプレーヤーを支援。「プレーヤーが生涯にわたってギタリストを続けるのであれば、それは業界全体にも利益をもたらす」と語っています。

ムーニーはまた、実際にギターを手に取った人たちが皆、次のジミー・ペイジやエディ・ヴァン・ヘイレンになることを望んでいるわけではないとも説明。

「楽器を手に取る人の72%が、新しいライフスキルを身につけるためだけだということがわかった」「だから、誰もが片足でモニターの上に立ち、風が髪を吹き抜けていることを望んでいるわけではない。ほとんどの人は、自分の家で静かソロで演奏し、好きな曲を歌いたいと思うでしょう。もちろん、本当に才能のある優れたプレイヤーを喜んで受け入れなければならないとも思います」