
NHK『ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。「ますむらひろしと モンとハテナとコマ」』
もの書く人は何故に猫を愛する?書き手と愛猫の日々を描く異色ドキュメント、NHK Eテレ『ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。』。新作放送決定。漫画家ますむらひろし編「ますむらひろしと モンとハテナとコマ」が8月22日(木)に、サイエンス作家の竹内薫編「竹内薫と ゾンゾンとモモとペッペとシンちゃん」が8月29日(木)に放送されます。
■『ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。』
●「ますむらひろしと モンとハテナとコマ」
NHK Eテレ 8月22日(木) 午後10時50分〜 午後11時15分
もの書く人のかたわらにはいつも猫がいた。今回は「銀河鉄道の夜」を始め宮沢賢治作品をすべて猫のキャラクターで描くなど、その他にも一貫して猫と人間が共存する世界を描くことで知られる、人気の漫画家ますむらひろし。猫を描く漫画でデビューし、以来45年近く、まさに傍らには猫がいる生活だ。現在も三匹の猫が美しい緑あふれる庭を駆け回る。だが、猫を漫画のモチーフとすることになったきっかけには意外な想いがあった…。
【出演】ますむらひろし,【朗読】川栄李奈,【語り】出田奈々
●「竹内薫と ゾンゾンとモモとペッペとシンちゃん」
NHK Eテレ 2019年8月29日(木) 午後10時50分(24分)
もの書く人のかたわらにはいつも猫がいた。今回はサイエンス作家の竹内薫。高エネルギー物理学を専攻、科学の世界を言葉で伝える仕事へ。コメンテイターとしても活躍する。現在4匹の猫と暮らすが、猫のフォルムを流体力学に重なる美しさと表現、猫との触れ合いが人間の脳を活性化させるとも話す一方で、運動能力が高く、駆けまわる猫たちに翻弄される日々。物理では把握しきれない猫の魅力を考察するサイエンティストの日々とは?
【出演】竹内薫【朗読】草刈正雄【語り】出田奈々
<番組スタッフから>
【この番組を企画したきっかけ】
空前の猫ブーム、まさに「猫も杓子も」猫という時代に、「もの書く人々」は猫に何を見るのか?
「もの書く人のかたわらにはいつも猫がいたー。」このコピーから毎回始まるこのシリーズですが、国民的作家・夏目漱石の処女作が「吾輩は猫である」ということに象徴されるように、猫と作家、クリエーターたちは、独特な関係を築いてきました。猫の野性と言葉の世界と、その関係性を捉えるべくカメラを持ち込み、独特の映像美、音の効果も相まって、日常をある断面から切り取るドキュメント/エッセイです。
養老孟司さんに始まり、角田光代さん、吉田修一さんなど、愛する猫の光があたるのであれば…と、多くの皆さんにご快諾いただき、「もの書く人」の日常に、猫の背中越しに入らせていただいてきました。
【制作でこだわった点、もしくは、苦労した点】
取材対象との「距離感」が、番組の命です。
今回も少人数のスタッフたちが、小型カメラなどで、猫の世界を、もの書く人の世界を、邪魔することなく、そっと、迫ります。
【取材をする中で印象に残った言葉】
いつも「もの書く人」の書き下ろし作品に様々な俳優さんが朗読し、番組に力を吹き込んでくださいます。
みなさん、それぞれの間合いで作品との距離を縮め、淡々とながらも独自の色をそこに浮かび上がらせてくださいます。
今回も、川栄李奈さん、草刈正雄さん、それぞれどんな味を出してくださるか、そちらもどうぞお楽しみに。
(番組プロデューサー 丸山俊一)
番組ページ:
https://www4.nhk.or.jp/P4383/