マイス・パレードの新作『Candela』が発売、「This River Has A Tide」が無料DL可

「これまでのマイス・パレードは忘れてほしい。まったく違うものになる。はるかにいいものになる」 - アダム・ピアース

アダム・ピアース率いる不定形ユニット、マイス・パレード約2 年ぶりのニュー・アルバムである。複雑なリズムや緻密なアレンジ、プロダクションはこれまで通りだが、これまでとは明らかに何かが違う……。5 分を超える楽曲がひとつもなく、全ての楽曲がコンパクトにまとめられている。しかし、ソング・オリエンテッドになったのかというとそんなこともなく、打ち込みを導入した美しいインスト(M7)などもあったりもする。M2、3、10 あたりは、シューゲイザーともひと味違うロックなテイストが感じさせる。終盤にラテン調の展開を見せるM8 や、ちょっとボブ・ディランを彷彿させるM9 あたりもじつに新鮮だ。全体的に、けっしてキャッチーとは言えない内容ながら、何度も聴きたくなる不思議な魅力にあふれているのだ。トレードマークでもある女性ヴォーカル(キャロランとメレディス・ゴドルー=グレゴリー・アンド・ザ・ホーク)の胸キュン度もこれまで以上で、M2 など変則的なリズムとジョシュア・ラリューの変態ギターとの絡みがなんともスリリングだ。とにかく、この変化は長年のマイス・パレード・ファンにとっても大歓迎だろう。傑作だ。（メーカー・インフォより）