本楽曲は、2016年リリースのアルバム『Black America Again』以来となる新曲で、今年行われた第61回グラミー賞の最優秀R&Bパフォーマンス賞をH.E.R.の「ベスト・パート」で受賞し、今年FUJI ROCK FESTIVAL 2019で初来日が決まった話題のシンガー、ダニエル・シーザーをヴォーカルに、さらにスペシャル・ゲストでドゥウェレを迎え、J・ディラの後期の未発表トラックもフィーチャーしている。1994年のリリースのコモンがブレイクしたきっかけとなった楽曲「I Used To Love H.E.R.」の続編ともいえる内容。
久しぶりの偉大なるJ・ディラによる前代未聞のビート、ジャム・マスター・ジェイから、リル・ウージー・ヴァート、ニップシー・ハッスル、カーディ・Bに至るまでのヒップホップ文化を祝うソウルフルなプロダクション。それが、このジャンルのパワーをコモンに照らし、「あなたはYGの中にマルコムXを見た」と表現。ヒップホップについてコモンは「あなたが私に声を与えてくれた、他の女の子を選ぶのは困難」と認める。 彼の用語集では、“ HER”とは、Hip-Hop in its Essence is Real(ヒップホップの本質は真実)の略語で、1994年の「I Used To Love H.E.R.」で最初に紹介された。そして、今回ディラとシーザーからのソウルフルなフックによって支えられ新曲「HER Love」により時代を超越したヒップホップへの献身を披露。 「State of the Union」というラップを通し、過去25年間のヒップホップの進化を詳しく説明しており、1994年に彼が最初にこのジャンルについてコメントしたことを補完し、これですべてを一周した。
また、MVはオリンピック選手から監督になったサヴァナ・リーフを起用。コモンは、彼女の誰もが考えさせられる視点に魅せられた。彼らは現在、ロサンゼルスのThe Annenberg Space for Photographyで行われ絶賛されている「CONTACT HIGH:A Visual History of Hip-Hop」という展覧会で本ビデオを初上映した。
コモンは5月に初の著書 ”Let Love Have The Last Word”を発表したばかりだが、7月11日から”Let Love Have The Last Word Tour”をアメリカで開始、8月の予定も追加となり、8月29日までのツアーは行われる。ニュー・アルバムも予定されているとのこと、早くも期待がかかる。