「クレイジー」や「オール・バウト・ザ・マネー」などのヒットで90年代の音楽シーンを賑わしたスウェーデンの女性シンガー、
メイヤ(Meja) 。新曲「I Know How You Feel」のミュージックビデオを公開。この曲は新アルバム『Kozmic Surfer』に収録。また新アルバム発売&来日を記念したインタビューも公開されています。
監督を務めたMaja Braunはこのビデオについて
「クイーンM(このMVでのメイヤのキャラクター設定)は世界に理解と希望を伝えていく役割があるの。どこにでも行くし、未来の可能性を信じられなくなっているみんなにアドバイスを授け、手を差し伸べている。「I know how you feel(あなたの気持ち、わかるわ)」って…この物語では、クイーンMがシーカー(探求者)である少女(ザ・ガール)を、彼女の人生と未来の可能性がつまっている<ピンク・キャッスル>へと案内するのよ。また、クイーンMが冠っている赤い王冠は世界のフォークロアを象徴しているの。時代や文化を超越して、女性の言葉に秘められた強さや女性の器用さを表現しているの」
とコメントしています。
VIDEO
以下ソニー・ミュージックジャパンインターショナルより
スウェーデン出身のメイヤが、本国のダンス・ポップ・ユニット<レガシー・オブ・サウンド>での活動を経て、アルバム『メイヤ』で日本に初お目見えしたのは1996年4月のこと。同作から「クレイジー」が大ヒットしたことをきっかけに、彼女のアコースティックを基調としたオーガニックで、どこかレトロ感のあるスウェディッシュ・ポップは大人気を得た。アルバムは、80万枚を超えるセールスを記録し、来日公演の成功を受けて、豪華ライヴ盤『メイヤ・ライヴ・イン・ジャパン〜ザ・フラワー・ガール・ジャム』がリリースされたりもした。そのデビューから25年、それを記念する新作『コズミック・サーファー』をリリース。そして、待望の新作と共に、7月21日(日)、22日(月)にビルボードライブ東京、24日(水)にビルボードライブ大阪で公演を行うことになった。それを前にメイヤにインタビュー、新作についていろいろ語ってもらった。 ――2010年にカヴァー・アルバム『アニメイヤ』を発表し、その後来日公演も行っているけれど、メイヤの新作としては15年ぶり。まず、この間にどんな活動をしていたのか、教えてくれますか。 メイヤ:音楽活動と並行して、絵を描く時間が増えて、2007年にスペイン・マヨルカ島で初の個展を開いたりしたの。母が画家だから、その影響ね。音楽活動では2006年頃からLAに拠点を移して、ZZ TOPのビリー・ギボンズがプロデュースに加わってくれたアルバム『Urban Gipsy』をレコーディングしたし、2010年の『アニメイヤ』を挟んで、2011年にアルバム『Stroboscope Sky』を自分のレーベルからリリースするなど、残念ながら日本で発売されることはなかったけれど、活動は続けていたのよ。それから東日本大震災後に何かしたくて、アバやカーディガンズ、ヨーロッパなどスウェーデンのアーティストに呼びかけてチャリティ活動を展開して、福島のお年寄りや子供達のための家を建てる活動に資金提供をするなどしていたわ。 ――ごめんなさいね。そんな活動をしていたとは全然知らなくて。さて、この新作は、いつ頃から制作を始めたのかしら。 メイヤ:3年前からプロジェクトをスタートさせたの。新曲を書いたりするなかで、ポップ・アルバムを作るにはダグラス・カー(※メイヤの1st〜3rdを手掛けた人物)にプロデュースをお願いしなくてはいけないと思い、声を掛けたんだけれど、どうしても彼の都合がつかず、複数のプロデューサーに依頼しつつ、アルバム全体を私がプロデュースすることにしたの。不安を抱えながらの船出だった。 ――確かに久しぶりのポップ・アルバムよね。2001年のアルバム『リアリテイルズ』の際に「ポップは、私の音楽の一部」と語っていたのを思い出したんだけれど、ポップ回帰にあたって今回は、どんなヴィジョンのもとでアルバムを制作したの? メイヤ:意識したのはポップでありながら新しい音、新しい自分であること。決して昔に戻ってはいけない。25年前と全く同じメイヤの歌なんて誰も聴きたくないでしょ(笑)。だから、ポップな雰囲気を残しつつも、過去とは異なるコードを意図的に使ったり、歌詞でも新しい自分を表現しようとしたわ。 ――制作は、どう進められていったの? メイヤ:初めにロンドンに行って、3rdアルバム『リアリテイルズ』で組んだプロデューサーのスティーブン・リプソンと共作を始めて、これは絶対にアルバムに入れなくてはと自信を持てた曲が「ダンス・マイセルフ・アライヴ」だった。彼と一緒に書き、ホテルに戻って歌詞を手直ししながら歌っていると、思わず踊り出してしまう。そんな曲だったんだけれど、オリジナルは9分!! いくらなんでも長すぎるだろうと、4分にまでカットしたの。彼とはもう1曲、「ライト・イヤーズ・アウェイ」を共作したわ。 ――ビリー・スタインバーグとも再び「アイ・ノウ・ハウ・ユー・フィール」を共作しているわよね。 メイヤ:この曲は、少し前に書いた曲なの。彼は、とてもオープンマインドな人で、訪ねるたびに「才能あるヤツなんだよ」って新しい誰かを紹介してくれるの。この時は、ジョシュ・アレクサンダーに引き合わせてくれて、この曲を3人で共作したのよ。ビリーは、いつも歌詞から書き始めて、そこにメロディーをつけていくタイプで、デモ音源は、シンプルにピアノの伴奏で歌ったものだった。その曲を今回組んだスウェーデンのプロデューサー、Kleerupに聴かせたら、「絶対に60年代風がいい。昔のアメリカっぽく、オールドスクールな感じでやりたい」と言われて、曲のテンポをあげて、ホルンとかドラムを加えて。デモ音源は、バラードだったんだから(笑)。 ――全く想像がつかない。でも、そもそもメイヤは、60年代のカルチャーが好きでしょ。「ヒッピーズ・イン・ザ・シックスティーズ」という曲があるくらいだし、「フラワー・ガール」という曲を自分の代名詞的に使い、ライヴ盤のサブ・タイトルも『ザ・フラワー・ガール・ジャム』だったじゃない。 メイヤ:そうね、子供の頃小さな田舎町に住んでいた私は、自然豊かな環境のなか動物に囲まれて育ち、海も近く、どこかヒッピー的な感じの少女だった。今回のブックレットにもメガネをかけて、頭に花輪を載せた6歳の頃の私が映っているけれど、これがフラワー・ガールの原点だと思っている。母もそういう傾向があって、家にテレビはなかったし、お肉を食べたこともなかったから。69年生まれなので、実際に体験はしていないけれど、60年代はいつも心にある大好きな時代なんだと思う。 ――もう1曲、興味深い共作曲があるんだけれど、エリック・バジリアンと共作した「ライト・イン・マイ・ソウル」。リッキー・マーティンとのデュエットでヒットした曲「プライヴェート・エモーション」を書いたのも彼でしょ。エリックとの付き合いは続いていたの? メイヤ:これも古い曲なの。記憶が間違っていなければ、2002年だったかな、「プライヴェート・エモーション」をリリースした後くらいに彼と共作したの。あの頃、LAにアートっぽい素敵なオフィスを持っていたので、そこで一緒に書いたの。彼がギターを持ってきて、いろいろ演奏しながら、アイディアを膨らませていって出来た曲が「ライト・イン・マイ・ソウル」。でも、しばらく歌う気持ちになれなかった。人生の起伏ってあるでしょ。それがようやく歌えるようになって、曲にもワインやチーズのように熟成させる時間が必要だと知ったわ。そして、共作してから何年も経つのに、エリックは、レコーディングに参加し、ピアノやサックス、ギターを演奏してくれたのよ。 ――それから「ローゼズ・イン・ディセンバー」を今回再レコーディングし、ブックレットに“In Memory Of A Friend Version”と記されているけれど、これはどういう曲なの? メイヤ:私が失恋した時に書いた曲で、オリジナルは『Urban Gypsy』の時にレコーディングしたんだけれど、今回LAに住んでいた頃に知り合ったアレンジャー、エルトン・ジョンやデヴィッド・ボウイのストリングスの編曲をしていたポール・バックマスターに捧げるために再び歌うことにしたの。ポールとはスウェーデンに帰国してからも親しく交流していたので、彼の死に直面してすごくショックだった。その気持ちを彼に伝えたくて歌ったのよ。 ――ボーナス・トラックとして、日本で大ヒットした曲のニュー・ヴァージョンを7曲も収録しているけれど、アレンジを変えてセルフ・カヴァーした理由を教えてくれる? メイヤ:まず日本のファンへの感謝の気持ちを伝えたかったの。それから、ストリングスも入れて、スタジオでの生演奏でレコーディングしたんだけれど、今コンサートでもアコースティックギター1本だけとか、ストリングスのカルテットとパフォーマンスすることが多く、そのスタイルで新たな生命を注ぎこみたいと思ったから。でも、実際に歌うのは難しかった。ダグラス・カーにこれらの曲のプロデュースを今回依頼した時に、「自分が過去に作りあげた作品を消してしまうような作業は難しい」と断られたんだけれど、まさにその気持ちとの闘いがずっとあったわ(笑)。 ――最後に、タイトル『コズミック・サーファー』にはどんな意味があるのかしら。 メイヤ:私達は、みんな夢見るドリーマーだと思うの。夜になれば、誰もが眠る。その時、私達はどこに行っているの? 何を見ているのかしら。私は、きっと夢の波に乗っていると思っているのよ。そうして何かもっと壮大なもの、壮大な場所とつながっている、そんな気がしてならなくて。そういう思いをこめたタイトルよ。 ――メイヤらしい発想と言葉よね。7月の来日公演を楽しみにしていますね。 (インタビュー&TEXT:服部のり子)
【最新リリース情報】
■メイヤ
『コズミック・サーファー:デビュー25周年記念スペシャル・エディション』
2枚組<CD+DVD> SICX124-5
2019年6月12日(水)発売
特別価格¥2,700+税
■ソングライター/プロデューサー
ビリー・スタインバーグ(シンディ・ローパー、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン他)、ステファン・リプソン(アニー・レノックス他)、
ジョシュ・アレクサンダー(ウィーザー他)、エリック・バジリアン(デズリー、パティ・スミス他)
■「クレイジー」、「オール・バウト・ザ・マネー」他7曲のセルフ・カヴァー(NEW VERSION)をボーナス収録(DISC1)
■現在までに発表したミュージック・ビデオ全10曲を収録 ※うち9曲が世界初公式DVD化(DISC2)
■歌詞・対訳・解説付
<収録内容>
DISC1 【NEW ALBUM + SELF COVERS】
01. アイ・ノウ・ハウ・ユー・フィール|I know How you Feel
02. アラウンド・ザ・ムーン|Around the Moon
03. トゥデイズ・アンド・トゥモロウズ|Todays and Tomorrows
04. ダンス・マイセルフ・アライヴ|Dance myself Alive
05. ルッキング・フォー・ザ・パーティー|Looking for the Party
06. ライト・イン・マイ・ソウル|Light in my Soul
07. ライト・イヤーズ・アウェイ|Light Years Away
08. クライング・シェイム|Crying Shame
09. クラウズ|Clouds
10. ローゼズ・イン・ディッセンバー|Roses in December
[bonus tracks]
11. クレイジー(ニュー・ヴァージョン)|How Crazy are you? (New Version)
12. レインボウ(ニュー・ヴァージョン)|Rainbow (New Version)
13. レイ・ミー・ダウン(ニュー・ヴァージョン)|Lay me Down (New Version)
14. オール・バウト・ザ・マネー(ニュー・ヴァージョン)|All ´bout the Money (New Version)
15. アイム・ミッシング・ユー(ニュー・ヴァージョン)|I’m Missing You (New version)
16. インティマシー(ニュー・ヴァージョン)|Intimacy (New version)
17. プライヴェート・エモーション(ニュー・ヴァージョン)|Private Emotion (New Version)
DISC2 【DVD:MUSIC VIDEOS】<全10曲:うち9曲が世界初DVD化>
01. クレイジー(インターナショナル・ヴァージョン)|How Crazy Are You?(International Version) 世界初DVD化
02. レインボウ|Rainbow 世界初DVD化
03. オール・バウト・ザ・マネー|All ‘Bout The Money世界初DVD化
04. レイ・ミー・ダウン|Lay Me Down 世界初DVD化
05. ポップ&テレヴィジョン|Pop & Television 世界初DVD化
06. インティマシー|Intimacy 世界初DVD化
07. ヒッピーズ・イン・ザ・60s|Hippies In The 60’s 世界初DVD化
08. スピリッツ|Spirits 世界初DVD化
[bonus features]
09. クレイジー(ジャパン・ヴァージョン)|How Crazy Are You (Japan Version)
10. ハッピーby レガシー・オブ・サウンド feat. メイヤ|Happy by Legacy Of Sound feat. MEJA 世界初DVD化
【来日公演情報】
●2019/7/21(日) - 7/22(月) ビルボードライブ東京
[Open / Start]
*7/21(Sun
1st Stage Open 15:30 Start 16:30 / 2nd Stage Open 18:30 Start 19:30
*7/22(Mon
1st Stage Open 17:30 Start 18:30 / 2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
[Price]
Service Area : ¥8,000 (3) / Casual Area : ¥7,000 (2)
※カッコ内の数字は法人チケット枚数
[Ticket Information]
BBL会員・法人会員: 5/13(Mon)12:00 受付開始 / ゲストメンバー: 5/20(Mon)12:00 受付開始
詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11549&shop=1 ●2019/7/24(水) ビルボードライブ大阪
[Open / Start]
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
[Price]
Service Area : ¥8,000 (3) / Casual Area : ¥7,000 (2)
※カッコ内の数字は法人チケット枚数
[Ticket Information]
BBL会員・法人会員: 5/13(Mon)12:00 受付開始 / ゲストメンバー: 5/20(Mon)12:00 受付開始
詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11550&shop=2