
NHK『ダーウィンが来た!「オウムが歌う!踊る!ドラムを叩く!!」』
鳥界の“パンクロッカー”ヤシオウムに完全密着。パンクロッカーのような風貌のヤシオウムは、歌やダンスはもちろん、ドラムも叩くマルチな才能の持ち主。でも一体どうやって? そして何のために叩く? NHK総合『ダーウィンが来た!「オウムが歌う!踊る!ドラムを叩く!!」』が1月27日(日)放送。
●『ダーウィンが来た!「オウムが歌う!踊る!ドラムを叩く!!」』
NHK総合 2019年1月27日(日) 午後7:30〜午後8:00
再放送:NHK総合 2019年1月29日(火) 午前4:02〜午前4:30
黒一色の体に真っ赤な頬、頭の飾り羽はまるでモヒカン。パンクロッカーのような姿の鳥、ヤシオウムだ。不思議なのは風貌だけじゃない。繁殖期、オスとメスが向かい合い、羽を広げてダンスを始める。さらに声をそろえてデュエットも! 極めつきの特技が「ドラム演奏」。自作したドラムスティックで、ユーカリの幹をリズムよくたたくのだ。オーストラリアの森で暮らす、鳥界の「ロック・スター」に完全密着!
【語り】龍田直樹,豊嶋真千子,新井秀和,山田孝之,水瀬いのり
<取材こぼれ話>
●動物の赤ちゃんが集まる宿
今回、取材班が泊まったのは、国立公園のすぐそばの宿。研究者やバードウォッチャー御用達で、自然が大好きなスタッフたちが働いています。私たちの滞在中、ちょっと珍しい来客がありました。交通事故に遭い、親を亡くしたディンゴとワラビーの赤ちゃんです。ときおり、こうした野生動物の赤ちゃんが運び込まれ、スタッフが育てて野生に帰しているんだそう。懸命にミルクを飲む姿に、みんなメロメロ! かわいさだけじゃなく、命のたくましさも感じられました。大自然を駆けめぐる彼らに出会える日が来るのを願って・・・。元気に育ってね!
●ヤシオウムのドラム演奏は「文化」!?
今回の撮影地は、オーストラリアのケアンズから北に800km、ロックハートリバーという地域。ヤシオウムはそのほかに、ニューギニアや周辺の島にも暮らしています。でも不思議なことに、「ドラム演奏」するのは、この地域のヤシオウムだけ。ある個体が足を踏み鳴らしたとき、たまたま巣材の枝をつかんでいたのが「ドラム演奏」の始まりで、それを子どもや近くの個体がまねて「文化」ができていった、というのが、ヤシオウム研究者・クリスティーナさんの考えです。番組の中では紹介できませんでしたが、生きものっておもしろいなあ、と改めて感じたエピソードでした。
■予告映像もある番組ページ
http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/articles/detail.cgi?p=p582