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ソニー、360度全ての方向から音が届く体験を楽しめる「360 Reality Audio」を発表

2019/01/08 13:18掲載(Last Update:2019/01/08 13:20)
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SONY 360 Reality Audio
SONY 360 Reality Audio
ソニーは、360度全ての方向から音が届く体験を楽しめる「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」を、米ラスベガスで開催されている<CES 2019>で発表。今後、主要音楽レーベルの対応コンテンツが音楽配信サービスから提供され、ヘッドホンなどの対応オーディオ機器で再生可能となる予定です。

「360 Reality Audio」は、ソニーのオブジェクトベースの空間音響技術を使い、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に距離や角度などの位置情報を付けて全方位に配置したコンテンツを、ライブ演奏をする場に入り込んだかのように臨場感豊かに再生する立体音響体験です。

ソニーは「360 Reality Audio」の普及に向けて、ライブ・ネーション・エンタテインメントとコンテンツの企画・制作で協業することも発表しています。

以下プレスリリースより

全方位からの音に包まれる新たな音楽体験「360 Reality Audio」を展開

オブジェクトベースの空間音響技術を活用、コンテンツ制作や配信、楽曲再生まで一貫して提案


ソニーは、オブジェクトベースの空間音響技術を活用し、全方位からの音に包まれる新しい音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」を、2019年1月8日(米国現地時間)から米国・ラスベガスで開催される「CES 2019」で発表します。

「360 Reality Audio」について、ソニーは主要音楽レーベルや音楽配信サービス※1などと連携し、対応コンテンツの制作から配信、再生に至るまでの技術提供を通じて、エコシステムの形成を進めます。また、クリエイターやアーティスト、音楽ファンに向けてこの音楽体験を広く提案し、新しいエンタテインメントの創出を目指してまいります。

※1 Deezer(ディーザー)、nugs.net(ナグズネット)、Qobuz(コボス)、TIDAL(タイダル)の計四つのサービスから提供予定。

■「360 Reality Audio」とは
ソニーのオブジェクトベースの空間音響技術で、アーティストがライブ演奏をする場に入り込んだかのような、臨場感豊かな音場を実現する新たな音楽体験です。
コンテンツの制作時には、アーティストやクリエイターの創造性や音楽性に従って、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に距離や角度などの位置情報を付けて全方位に配置することが可能です。
コンテンツの再生時には、制作意図が反映された、360°全ての方向から音が届く体験を楽しめます。

■ソニーが提供する「360 Reality Audio」のエコシステム

●コンテンツ制作
ソニーはコンテンツ制作ツールを提供することで、主要音楽レーベルなどと対応コンテンツの整備と拡充を進めてまいります。過去の楽曲でもマルチトラック音源であれば、制作ツールで「360 Reality Audio」に対応可能です。

●配信フォーマット
音楽配信に最適化したフォーマットの公開を予定しています。欧州最大の応用研究機構に属しているフラウンホーファー IISの協力のもと、国際標準であるMPEG-H 3D Audioに準拠します。

●対応音楽配信サービス※1
各音楽配信サービスのプレミアムサービスで配信予定です。

●対応機器
ソニーは、様々なオーディオ機器の対応を検討していますが、まず、ヘッドホンやワイヤレススピーカーでの技術開発を進めてまいります。

ヘッドホンの場合、「360 Reality Audio」対応のコンテンツがあれば、専用機器の必要なく、従来のヘッドホンでは実現困難だった臨場感のある音場を再現します。ただし、より良い体験のためには、個人の聴感特性を計測し、再生音に信号処理を施すことが必要となります。そのため、スマートフォンで耳の画像を撮影し、簡単に個人の聴感特性を解析するアプリケーションの開発も進めています。
スピーカーの場合、全方向に音を放射するスピーカーシステムで再生可能となる予定です。

また、他社のオーディオ機器でも、ソニーの公開する配信フォーマットに対応すれば「360 Reality Audio」が再生可能となります。中でもヘッドホンは、対応配信サービス※1のアプリケーションを使用するだけで再生可能となる予定です。

ソニー、新たな音楽体験「360 Reality Audio」を提供

ライブ・ネーション・エンタテインメントとコンテンツの企画・制作で協業


ソニーのビデオ・オーディオ事業を担うソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社と、世界的なライブ・エンタテインメント企業であるライブ・ネーション・エンタテインメント(以下、ライブ・ネーション)は、ソニーが提供する新たな音楽体験「360 Reality Audio (サンロクマル・リアリティオーディオ)」の普及に向けて、対応コンテンツの企画・制作で協業します。

360 Reality Audioは、ソニーのオブジェクトベースの空間音響技術を活用し、アーティストがライブ演奏をする場に入り込むような、全方向からの音に包まれる音楽体験です。今後、主要音楽レーベルの対応コンテンツがDeezer(ディーザー)、nugs.net(ナグズネット)、Qobuz(コボス)、TIDAL(タイダル)などの音楽配信サービスから提供され、ヘッドホンなどの対応オーディオ機器で再生可能となる予定です。

この協業を通じて、ライブ・ネーションが運営する施設で行われるThe Wombats(ザ・ウォンバッツ)、AJR(エー・ジェー・アール)、Good Charlotte(グッド・シャーロット)、Kodaline(コーダライン)などのアーティストのライブ音源が収録され、「360 Reality Audio」対応コンテンツとなる予定です。

また、ライブ・ネーションが運営する全米6カ所※1のコンサートホールなどで、ソニーと360 Reality Audioのブランディング活動も実施します。

※1 Hollywood Palladium(ロサンゼルス)、House of Blues Chicago(シカゴ)、Irving Plaza(ニューヨーク)、The Fillmore(フィラデルフィア)、The Masonic(サンフランシスコ)、The Wiltern(ロサンゼルス)

■360 Reality Audio公式サイト
https://www.sony.net/360RA/