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クリアランス・セールで6千円で買った絵、じつはピンク・フロイドのシド・バレットが描いた貴重なものだった

2018/12/11 14:22掲載(Last Update:2018/12/11 21:14)
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Roger 'Syd' Barrett / Portrait of a Girl and Maggie Matthews
Roger 'Syd' Barrett / Portrait of a Girl and Maggie Matthews
オークション・ハウスのクリアランス・セールにて50ユーロ(約6400円)で買った絵。じつはピンク・フロイド(Pink Floyd)の創設メンバーで2006年に亡くなったシド・バレット(Syd Barrett/本名:ロジャー・キース・バレット/Roger Keith Barrett)が描いた貴重なものだった、と話題に。

アイルランドでアンティーク・ショップを経営するマギー・マシューズは、7月にダブリンで行われたオークション・ハウスのクリアランス・セールに参加。山のような骨とう品の中から、マギーは若い女性が描かれた肖像画を見つけます。この絵に惹かれたマギーは、50ユーロでこの絵を購入します。

絵を持ち帰り、肖像画のほこりを払うと、合板(ベニヤ板)の裏にアーティストの名前を見つけます。そこには“Roger Barrett”と書かれ、また1964年2月12日に描かれたものだと判明します。その後、マギーはしばらくして、肖像画の後ろに書かれた住所“R.K. Barrett, 183 Hills Road, Cambridge”からアーティストの名前を探しはじめ、シド・バレットではないかと思うようになります。そして、フロイドのファンサイトNeptunePinkFloyd.co.ukで、この絵が過去に880ポンドで売却されたという情報を見つけて、シドのものであると確信します。マギーは現在、シドの家族と連絡を取り合っているとも述べています。

この絵で描かれている女性は、シドのガールフレンドだったリビー・ゴースデンと考えられています。絵はバレンタインデーの2日前に書かれています。

シド・バレットはピンク・フロイドを去った後、ケンブリッジで隠居生活を送るなか、画家として絵画も残しています。ただ、シドは完成後にそれらを破壊するか塗りつぶす習慣があったため、その多くは現存しません。