
NHK『ヤミツキ人生!「part3」』(c)NHK
ある日突然、トライアングルの音にヤミつき、団地の一室で、自己流で製作を開始。今やその音色が世界のオーケストラから絶賛される「トライアングルを作り続けるヤミツキさん」も登場。ある一つの分野に“ヤミツキ”になってしまった人々を見つめるNHK BSプレミアムのドキュメンタリー『ヤミツキ人生!』のシリーズ第3弾(初回放送:2018年8月)が再放送決定。BSプレミアムで10月18日(木)に放送されます。番組では「アマチュア無線で海外との交信を続けるヤミツキさん」も紹介。
●『ヤミツキ人生!「part3」』
初回:NHK BSプレミアム 2018年8月25日
再放送:NHK BSプレミアム 2018年10月18日(木) 午後4時00分
ある日突然、トライアングルの音にヤミつき、団地の一室で、自己流で製作を開始。今やその音色が世界のオーケストラから絶賛されるイケメン男性。アマチュア無線で海外と交信することにヤミつき、自腹で山を購入。山頂に巨大アンテナを建ててしまった、その世界の“カリスマ”。研究者でも商売人でもない、普通の人たちが、なぜ“それ”にヤミついたのか?彼らの驚きの日常に片岡鶴太郎も仰天!
【司会】片岡鶴太郎,杉浦友紀,【出演】藤岡弘、,【語り】立木文彦
<番組スタッフから>
ある一つの分野に“ヤミツキ”になってしまった人々を見つめるドキュメンタリー「ヤミツキ人生!」。
シリーズ第3弾となる今回は、「トライアングルを作り続けるヤミツキさん」と「アマチュア無線で海外との交信を続けるヤミツキさん」をとりあげます。研究者でも商売人でもないのに、ものづくりへの追及心が止まらな〜い! そんなお2人の日常は、一体どんなものなのでしょう。
伯野卓彦プロデューサー、加藤善正プロデューサーに、番組の見どころを聞いてきました!
トライアングル作りのヤミツキさん
──どんなヤミツキさんが登場するのですか?
伯野:まず一人目は、6畳2間の1室でトライアングル作りに没頭する、37歳のヤミツキさんです。元々ブラスバンド部で、物を“叩いたときの音”が好きなんだそう。そんなことをしているうちに、トライアングルの音色が気に入り、2年前から制作を始めたんだそうです。普通、弾き始めたり収集したりしそうなところですが、「作ること」を始めちゃったんです。しかも、我流!
加藤:トライアングルの制作は、1本に2日かかるとのこと。1日は、曲げたり形を作ったりしながら微調整を繰り返します。そして、それを一晩寝かせると音色が変わるんだそうです。ものづくりをされている方々は「分かる、分かる」とおっしゃってくださるかもしれませんが、その理由がおもしろかったですね。
伯野:そうやって、彼が作り続けたトライアングルは、とあるところから、意外な評価を受けることになります。団地で、1人で作っているトライアングルが果たしてどうなっていくのか、ぜひ番組をご覧ください!
──もう1人のヤミツキさんはどんな方なんでしょうか?
伯野:もう1人は、69歳にしてアマチュア無線に人生を捧げているヤミツキさんです。アマチュア無線に夢中になっている人は結構いますが、この方は、海外との交信に夢中なんです。海外となると、国内と違って遠くに電波を飛ばさなければなりません。そのために、まず山を買い、自力で30メートルものアンテナが付いた鉄塔を立ててしまったんです。もはや基地ですね。
加藤:この方は中学を出てからずっとアマチュア無線が好きで、あるとき、偶然ルーマニアからの交信をキャッチしたそうです。それがきっかけで、もっと海外との交信がしたいとなって今に至るんだとか。
伯野:番組を見てもらえれば分かると思いますが、もう、アンテナなんて規模じゃないんですよ(笑)。
加藤:もはや鉄塔ですね(笑)。高さは30メートルを越えています。
伯野:番組では、その基地が広がっていく様子を追いました。本当にすごいです。楽しみにしていてください。
──トライアングルのヤミツキさん、アマチュア無線のヤミツキさん、ふたりとも深いですね!! 番組に登場するヤミツキさんは、どうやって見つけているんですか?
伯野:新聞からリサーチしたり、過去に番組を一緒に作った方々に声をかけたり、地道に取材しています。ヤミツキさんって結構いて、ほかにも50人ぐらい見つけています(笑)。
加藤:ヤミツキさん的には、そのすごさやこだわりを当たり前のものとして生活しているんです。こんなすごい人がいるんだということを、もっともっとご紹介できたらいいですね。
──番組を通して気づいたことなどはありますか?
伯野:やりたいことに没頭している方々は、本当に気持ちが若いんです。仕事やお金、家族のためでもなく、ただただ自分のやりたいことを自分のためだけにやっている。だから何十時間も何十日も、それこそ一生やっていても元気なのかなと思います。ただ、ご家族は大変でしょうけどね(笑)。
──視聴者にメッセージをお願いします!
伯野:番組で取り上げたみなさんは、元々何かの才能があったわけではなく本当に普通の人です。でも、あることに出会った瞬間に“ヤミツキスイッチ”みたいなものが入り、それによって人生が拓けていきます。
加藤:しかも、それを人に見せたい、認められたいなどの欲求はないんです。すごいことをしているのに(笑)。
伯野:そんな方々を見て、自身の人生が肯定的に見られるようになったり、自分も何か探してみようかなと思ってもらえたりしたら、僕たちもうれしいです。
普通なようで普通じゃない!? 驚異の天才たちの驚きの日常をじ〜っくり見つめます。ぜひご覧ください!
■番組ページ
http://www4.nhk.or.jp/P4695/x/2018-10-18/10/14201/2406088/