
NHK『100分de名著 for ティーンズ』(c)NHK
誰もが一度は読んでみたいと思っているものの、なかなか手に取ることが出来ない名著を25分×4回=100分で紹介するNHK Eテレ『100分de名著』。8月は、ファミリーで楽しめる夏休みスペシャルとして『100分de名著 for ティーンズ』が放送されます。ラインナップは、サン=テグジュペリ「星の王子さま」、ローレンツ「ソロモンの指環」、太宰治「走れメロス」、「百人一首」。ティーンネイジャーが親子で視聴しながら「なるほど、そうだったのか」とうなずけるような解説を展開します
■『100分de名著 for ティーンズ』
NHK Eテレ 8月6日(月)、13日(月)、20日(月)、27日(月)
午後10:25〜10:50
「夏休み」といえば、読書の季節。でも若い親世代にとっては「子どもたちにどうやって本を読ませるか」は大きな課題。そこで番組では、通常放送よりも「敷居を低く」、ティーンネイジャーが親子で視聴しながら「なるほど、そうだったのか」とうなずけるような解説を展開。「良質な少年少女向け文学」「初心者向けの科学読み物」「易しい古典」といった普段扱わないジャンルの名著を取り上げ、「親子でも楽しめる」知的エンターテインメント番組をお楽しみください。
ラインナップは以下の通りです。
第1回 サン=テグジュペリ「星の王子さま」× ヤマザキマリ(漫画家)
第2回 ローレンツ「ソロモンの指環」× 瀬名秀明(作家)
第3回 太宰治「走れメロス」× 若松英輔(批評家)
第4回 「百人一首」× 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
<出演者>
【司会】齋藤孝(教育学者)・島津有理子アナウンサー
【生徒役】鈴木福(第1回・第2回)、鈴木梨央(第3回・第4回)
【朗読】谷原章介(俳優)、小芝風花(俳優)
●第1回 サン=テグジュペリ 「星の王子さま」
【放送時間】2018年8月6日(月)午後10時25分〜10時50分/Eテレ
【再放送】2018年8月8日(水)午前5時30分〜5時55分/Eテレ、2018年8月8日(水)午後0時00分〜0時25分/Eテレ ※放送時間は変更される場合があります
【講師】ヤマザキマリ(漫画家)
【生徒役】鈴木福
【朗読】谷原章介(俳優)、小芝風花(俳優)
【語り】小口貴子
永遠のベストセラー「星の王子さま」。何気なく読みすごすと素敵なファンタジーで終わってしまうが、言葉の一つひとつを丁寧に読み解くと、「生き方」「友情」「愛」「死」といった哲学的なテーマが鮮やかに浮かび上がってくる。小説読みの達人ヤマザキさんに、文学から生き方を学ぶことの大切さを教えてもらう。
●第2回 ローレンツ 「ソロモンの指環」
【放送時間】2018年8月13日(月)午後10時25分〜10時50分/Eテレ
【再放送】2018年8月15日(水)午前5時30分〜5時55分/Eテレ、2018年8月15日(水)午後0時00分〜0時25分/Eテレ ※放送時間は変更される場合があります
【講師】瀬名秀明(作家)
【生徒役】鈴木福
【朗読】谷原章介(俳優)
【語り】小口貴子
「ソロモンの指環」とは、神話に出てくる動物の言葉を理解する力を与えてくれる魔法の指環のこと。ローレンツは、動物行動学という学問をこの指環に喩えて、動物たちがいったい何を意図して日々暮らしているかを解き明かす。プレゼント攻勢で相手の気を引こうとするコクマルガラスの恋愛事情、急所を差し出すことで敵の攻撃衝動を抑制するオオカミたちの本能などなど。科学に造詣が深い瀬名さんに、「ソロモンの指環」を通して、動物たちの声に耳をすますとっておきの方法を教えてもらう。
●第3回 太宰治 「走れメロス」
【放送時間】2018年8月20日(月)午後10時25分〜10時50分/Eテレ
【再放送】2018年8月22日(水)午前5時30分〜5時55分/Eテレ、2018年8月22日(水)午後0時00分〜0時25分/Eテレ ※放送時間は変更される場合があります
【講師】若松英輔(批評家)
【生徒役】鈴木梨央
【朗読】谷原章介(俳優)、小芝風花(俳優)
【語り】小口貴子
教科書にも載っている名作文学「走れメロス」。友情をテーマにしたちょっとクサい物語と思うなかれ。実は、この物語の真の主人公は「王様」だというのが若松英輔さん。人殺しをものともしなかった王様だけが物語を通して心を大きく変えていくのだ。若松さんにならって、登場人物たちを自分の内面にある「働き」ととらえると、文学の面白さがまるで変わってくる。
●第4回 「百人一首」
【放送時間】2018年8月27日(月)午後10時25分〜10時50分/Eテレ
【再放送】2018年8月29日(水)午前5時30分〜5時55分/Eテレ、2018年8月29日(水)午後0時00分〜0時25分/Eテレ ※放送時間は変更される場合があります
【講師】木ノ下裕一(「木ノ下歌舞伎」主宰)
【生徒役】鈴木梨央
【朗読】谷原章介(俳優)、小芝風花(俳優)
【語り】小口貴子
珠玉の和歌を編んだベスト・アルバムともいえる「百人一首」。私たちとは関係ない古い歌と思うなかれ。これらの歌を現代の視点からとらえてみると、あら不思議。歌の一つひとつが、私たちの感情を映し出してくれる「鏡」になる。古典に精通した木之下さんならではの、「古典と友達になる方法」を伝授してもらう。
■予告映像もある番組ページ
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/79_teens/index.html#box01