ゲイリー・ルーリスが、ディキシー・チックス、ジェイコブ・ディラン、エマーソン・ハート(トニック)、アリ・ヘスト、スコット・トーマス、キャリー・ロドリゲスらと共作した楽曲を始めとした11曲を集めた最新アルバムで、内2曲はゲイリー・ルーリスによる新曲2曲。ザ・ジェイホークスとしては10作目となるスタジオ作だ。これまでレガシー・レコーディングはグループ初のコンピレーション『Music From The North Country - The Jayhawks Anthology』を2009年に、さらにはグループの名を一躍全米に決定づけた名盤『Hollywood Town Hall』と『Tomorrow the Green Grass』のレガシー・エディション2タイトルを2011年にリリースしている。
『寂れたモーテルとズッと続く道と』はザ・ジェイホークスの名盤となることが今から運命付けられた1枚だ。ルーリスと他アーティストとの共作曲は以下の通り。「そう、泣きなさい」(ナタリー・メインの2013年のアルバム『Mother』に収録)、「エブリバディ・ノウズ」と「ビター・エンド」(ディキシー・チックスの2006年『Taking The Long Way』に収録)、「闇の訪れ」(2011年『True Blood: Music From The HBO Original Series - Volume 3』用にルーリス&ジェイコブ・ディランが共作&演奏)、「そして今夜こそ」(スコット・トーマス、2015年『Matson Tweed』に収録)、「黄金郷へ」(キャリー・ロドリゲス、2008年『She Ain’t Me』に収録)、「バード・ネヴァー・フライズ」(アリ・ヘスト、2007年『The Break-In』に収録)、「あやうく心」(ワイルド・フェザーズとの共作、未発表)、そして「ロング・タイム・アゴー」(トニックのエマーソン・ハートとの共作、未発表)。アルバムにはさらに2曲、ゲイリーの最新曲(「約束するよ、君に」と「リーヴィング・デトロイト」が収められている。
「サビ(コーラス)が欲しけりゃルーリスに電話すればいい」と言われるほど、ゲイリーのタックルボックス(釣り針を入れるケース)は“フック”の宝庫だ。加えて、コラボレーション相手として望ましい彼のイージーな性格も手伝い、ルーリスはソングライティング・パートナーとして引っ張りだこだ。ディキシー・チックスとはグラミー受賞作『Taking The Long Way』(2006年)で4曲、バンドのリード・シンガーであるナタリー・メインズのソロ・デビュー作『Mother』(2013年)、ジェイコブ・ディラン、アリ・ヘストといった一流ソングライターの他、キャリー・ロドリゲス、ワイルド・フェザーズといったカントリー〜ロック・アクトとも共作している。
尚、『寂れたモーテルとズッと続く道と』のリリースに続き、2018年いっぱい、ザ・ジェイホークスのコンサートが予定されているがその皮切りとなるのが6月16日の BRIC Celebrate Brooklyn! Festival だ。
●『Back Roads and Abandoned Motels』 邦題『寂れたモーテルとズッと続く道と』
<収録曲>
1. Come Cryin' to Me 2. Everybody Knows 3. Gonna Be a Darkness 4. Bitter End 5. Backwards Women 6. Long Time Ago 7. Need You Tonight 8. El Dorado 9. Bird Never Flies 10. Carry You to Safety 11. Leaving Detroit