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ヒップホップの過去と未来が透けて見える“ミックステープ”とは一体何か? 『ミックステープ文化論』が書籍化

2018/07/06 02:30掲載(Last Update:2018/07/10 17:17)
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ミックステープ文化論 / 小林雅明
ミックステープ文化論 / 小林雅明
ヒップホップの過去と未来が透けて見える“ミックステープ”とは一体何か? 某電子書籍アプリ内でNo.1の売れ行きを誇った『ミックステープ文化論』(著:小林雅明)が書籍化。シンコーミュージックから7月26日発売。

本書は、技術の進化とともにあるその変遷、時代ごとの意味合い、また「作品をプロモートする」「音楽を売る」をいうレコード会社の在り方まで変えて来た「ミックステープ」というメディアを、さまざまな角度からアカデミックに斬る一冊。
●『ミックステープ文化論』

価格:¥1,944(本体 1,800+税)
発売日:2018/07/26
著者:小林雅明
サイズ:A5判
ページ数:224ページ
ISBN:978-4-401-644437-7

以下インフォメーションより

■2017年グラミー賞で最優秀ラップ・アルバムを授賞したのはチャンス・ザ・ラッパーによる"ミックステープ"だった
業界大手をも動かし、さらにあの保守的なグラミー賞が受賞資格まで変えるとは!そもそも、ストリーミング限定の作品で、テープでさえないのに"ミックステープ"とは?ある意味"最もヒップホップ的"な文化であるミックステープ、世界初の専門書登場!

■裏ヒップホップ史
「二つ目のミックステープを作って、それをネット上に無料で出したあと、自分の計画では、レーベルと契約して、その後で、自分の音楽について考えるつもりでいた。ところが、三大メジャー・レーベルとのミーティングを経てわかったのは、何かに囲い込まれなくても、自力で、自分の作品をベストな形でみんなに提供できるということだった。
 お金ならツアーや物販で稼ぐし、何かに取り組む場合にも、きっちりと実行していけば、既存のやり方に従う必要はないと、本気で考えている」
──チャンス・ザ・ラッパー(「はじめに」より抜粋)

■コンテンツ
パート1◎1.ラップ・レコード登場以前/2.クラブプレイからミックスショウへ/3.ミックステープの完成?『52 Beats』/4.ブレンドでミックスキングに/5.区切りの年、1991年

パート2◎1.エクスクルーシヴ/2.ジ・オリジネーター/3.ミックステープ・アウォーズと95年/4.録り下ろしフリースタイル/5.ミックステープの商業化/6.殺るか殺られるか?ドキュメンタリーとして/7.コンピからアルバム型へ、DJからアーティスト主導へ/8.セルフ・ブランディングのツールとして/9.ニューヨーク以外の地域での興隆/10.アンオフィシャル・リミックスとジェイ・Z/11.ミックステープ発信体制の整備とフリーダウンロード

パート3◎1.ミックステープ・ゲームの強制終了/2.ゲームの再起動とフリーダウンロード/3.ヒット・シングルを生み出すミックステープ/4.ミックステープの当たり年/5.変化するフリーダウンロードへの認識/6.ストリーミングで変わるミックステープの位置付け