様々なレジェンド達が演奏してきた英BBCの象徴的なスタジオ「Maida Vale Studios」が閉鎖される予定。BBCが6月5日に発表しています。BBCは今後、ライヴ・ミュージックの拠点をロンドンのストラトフォードに移転する計画です。
「Maida Vale Studios」は大小のスタジオが6室あり、ロック、ポップス、ジャズ、クラシック音楽などのレコーディングが常時行われています。またBBCでは1940年代から現在に至るまで、様々なセッションを録音してオンエアしています。日本でも知られる「ジョン・ピール・セッション」も同スタジオで録音されていました。
「Maida Vale Studios」がある建物は1909年に建設され、当初はローラースケート場とクラブとして使われていましたが、1930年代より、BBC交響楽団の本拠地となり、1950年代には、この建物から頻繁にコンサートを放送しています。
同スタジオの閉鎖は近年になり何度も検討されており、BBCは2007年に「(同スタジオが)21世紀には適していない」と発表していました。しかし、これまで実現可能な代替案がなかったため、スタジオは今日まで運営を続けていました。
移転は2022年までには行われる予定。BBCは今回の移転で「これまで以上に多くのライヴ・ミュージックを録音して放送できるようになる」と説明しています