映画『エイリアン』のクリーチャーデザインや
エマーソン、レイク&パーマー(Emerson, Lake And Palmer)の『Brain Salad Surgery(邦題:恐怖の頭脳改革)』などのアルバム・カヴァー・アートワークでも知られる
H・R・ギーガー(H.R. Giger)。その創作の秘密に迫ったドキュメンタリー映画『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』が3月24日(土)より、横浜シネマ・ジャック&ベティにて上映されます。同月30日(金)まで
●『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』
横浜 シネマ・ジャック&ベティ
3/24(土)〜30(金)連日17:15より
この作品は2017年12月にBlu-ray/DVDリリースされています。
日本版予告編映像
●『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』
【作品内容】
名作SF映画「エイリアン」(1979年)の造形で1980年のアカデミー賞視覚効果賞を受賞したスイスの画家・デザイナー、H・R・ギーガー。その作品は世界中のファンを魅了し、エマーソン、レイク&パーマーやデボラ・ハリーなどアーティストの数々のアルバムジャケットにも使用されるなど、ジャンルを超えて多くの人々に影響を与えた。本作では、2014年にその生涯を閉じたH・R・ギーガーの生前の知られざる素顔に肉薄する。
6歳の時に父親にプレゼントされたという頭蓋骨や、博物館でのミイラの恐怖といった彼の創作の源泉、3人の女性のパートナーとの出会い、そして「エイリアン」誕生秘話なども語られる。「H・R・ギーガー財団」公認のドキュメンタリー映画だ。
【内容解説】
映し出されるギーガーの自宅やアトリエはまるで宇宙の中心のようにも見える。時間からもぎとられ、閉ざされたシャッターの向こう側にあるこの宇宙では、昼と夜が溶け合っている。彼の王国について知る者は家族と親しい友人たち、数名のアシスタントのみ。本作ではそんな「ダーク・スター」の中心へとカメラが入り込んだ。映画に登場するのは73歳のH・R・ギーガー。所有する頭蓋骨に対しての、愛にあふれた感謝を彼は述べる。それは彼の抱える暗闇の最深部に旅に出るためのエンジンのようなもの。しかしその旅はもうじき終わるだろう、と彼は静かに付け加える。
この映画の中のギーガーは、自分の死期が近いことを予見し、その最後の時を静かに楽しんでいるようでもある。2014年5月、74年間の地球上での人生が終わる。その最後の日々を、私たちはここに目にすることになる。
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