
楳図かずお『わたしは真悟』より(C)楳図かずお/小学館
「漫画におけるカンヌ」とも言われている欧州最大規模の漫画の祭典<第45回アングレーム国際漫画祭>(フランス・アングレーム)で、漫画家・楳図かずおの『わたしは真悟』が「遺産賞」を受賞。「遺産賞」は、永久に残すべきだと認められた漫画に与えられる賞で、日本人の漫画家による作品の同賞受賞は、水木しげる、上村一夫に次いで3作目。
『わたしは真悟』は『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で1982年8号から1986年27号まで連載された長編SF漫画。恐怖漫画の第一人者である楳図かずおが、恐怖テイストを控えめにして、神とは何か、意識とは何かといった、形而上学的なテーマに挑んだ意欲作です。
楳図かずおは受賞を受け「賞をいただくのは小学館漫画賞が最初で、今回が2度目の出来事です。それも、漫画を芸術として愛するフランスからです。『トレ ゾホ!!(TRES HEUREUX)』、とてもうれしいです」とのコメントを発表しています。