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楳図かずお『わたしは真悟』 <アングレーム国際漫画祭>で「遺産賞」を受賞

2018/01/31 04:51掲載
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楳図かずお『わたしは真悟』より(C)楳図かずお/小学館
楳図かずお『わたしは真悟』より(C)楳図かずお/小学館
「漫画におけるカンヌ」とも言われている欧州最大規模の漫画の祭典<第45回アングレーム国際漫画祭>(フランス・アングレーム)で、漫画家・楳図かずおの『わたしは真悟』が「遺産賞」を受賞。「遺産賞」は、永久に残すべきだと認められた漫画に与えられる賞で、日本人の漫画家による作品の同賞受賞は、水木しげる、上村一夫に次いで3作目。

『わたしは真悟』は『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で1982年8号から1986年27号まで連載された長編SF漫画。恐怖漫画の第一人者である楳図かずおが、恐怖テイストを控えめにして、神とは何か、意識とは何かといった、形而上学的なテーマに挑んだ意欲作です。

<あらすじ>

産業用ロボットが、ある日突然意識を持った! それは、少年さとると少女まりんの純粋な心が作り出した意識でもあった!父親から「うちの会社にロボットが入社する」と聞いたさとるは、興味津々。モンローと名付けられたロボットとさとるは出会うが!?

※コミック第1巻の試し読み
https://www.shogakukan.co.jp/books/09180671


楳図かずおは受賞を受け「賞をいただくのは小学館漫画賞が最初で、今回が2度目の出来事です。それも、漫画を芸術として愛するフランスからです。『トレ ゾホ!!(TRES HEUREUX)』、とてもうれしいです」とのコメントを発表しています。