Keith Jarrett / After The Fall
キース・ジャレット(Keith Jarrett)のアルバム『After The Fall』が日本で3月2日発売予定。慢性疲労症候群という難病のため1996年のソロ・ツアーをもって休養に入った後、復帰後初となった1998年のトリオでのライヴをレコーディングした作品。
復帰直後のライヴ作としては、1999年7月5日にパリでライヴ録音されたアルバム『Whisper Not』が高い人気を誇っていますが、今回リリースされる『After The Fall』は復帰ライヴを収めたものとして、価値の高い音源です。
他の殆どのトリオ作同様、スタンダード・ナンバーを演奏していますが、前述の『Whisper Not』同様、Disc1の1曲目に「バウンシン・ウィズ・バド」、Disc2の終わりに「ホエン・アイ・フォーリン・ラヴ」を収録するという類似性をみせつつも、よりビバップの要素の多いソニー・ロリンズ作「ドキシー」やジョン・コルトレーン作「モーメンツ・ノーティス」、更にはビル・エヴァンスの名演でも有名な「枯葉」「サンタが街にやってくる」なども演奏しています。
この作品について、キース・ジャレット本人は
「改めてこのコンサートの音の素晴らしさに驚いた。これは私にとって病気からの復活を示すドキュメンタリーというだけでなく、本当に素晴らしいライヴ録音だ」とコメントしています。
●『After The Fall』
[DISC 1]
1. The Masquerade Is Over (Live)
2. Scrapple From The Apple (Live)
3. Old Folks (Live)
4. Autumn Leaves (Live)
[DISC 2]
1. Bouncin’ With Bud (Live)
2. Doxy (Live)
3. I’ll See You Again (Live)
4. Late Lament (Live)
5. One For Majid (Live)
6. Santa Claus Is Coming To Town (Live)
7. Moment’s Notice (Live)
8. When I Fall In Love (Live)
※1998年11月14日 ニュージャージー・パフォーミング・アーツ・センターにてライヴ録音