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『水木しげる妖怪画集』が初版と同じサイズ/ボリュームで完全復刻 『愛蔵復刻版』発売

2017/09/28 04:55掲載(Last Update:2017/09/28 06:38)
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水木しげる妖怪画集 愛蔵復刻版 / 水木しげる (c) 水木プロダクション
水木しげる妖怪画集 愛蔵復刻版 / 水木しげる (c) 水木プロダクション
水木しげるが、山、里、家、水に存在する妖怪たちを描いた『水木しげる妖怪画集』。1970年刊行の初版と同じサイズ/ボリュームで完全復刻する『水木しげる妖怪画集 愛蔵復刻版』が復刊ドットコムより11月18日発売予定。

以下、インフォメーションより

≪追悼 水木しげる先生≫
水木しげるが著した妖怪画集の最高傑作。
山、里、家、水に存在する妖怪たちを描いた『水木しげる妖怪画集』が、
1970年刊行の初版と同じサイズ、ボリュームで堂々完全復刻!

かの『ゲゲゲの鬼太郎』がはじめてTVアニメになったのが1968(昭和43)年。
その後、1970年から90年代にかけて妖怪ブームの波もあり、水木しげるは『水木しげる妖怪画集』『日本妖怪大全』『妖鬼化』などの妖怪画集・図鑑を世に送り出していきます。
そんな数多く出版された水木しげるの画集の中でも、最も早い段階で発表された本書『水木しげる妖怪画集』には、民俗学への造詣も深かった水木しげるによる日本の山、里、家、水に存在する妖怪たちがユーモラスかつ精緻な描写で描かれています。

ところで、本書は2度刊行されているのをご存知でしょうか?
1度目は1970年1月27日発行の『水木しげる妖怪画集』で、2度目は1985年3月5日発行の『水木しげる妖怪画集 改訂版』です。
実は、1985年版の刊行時に妖怪の多くを入れ替えており、初版と改訂版では造本や収録内容がかなり異なります。特に初版は古書価格も非常に高騰しているため、ファンの間でも滅多に入手ができない“レア・アイテム"となっています。
このたびの復刊は、1970年発行の初版を底本とし、弊社で刊行してきた『東西妖怪図絵 愛蔵復刻版』同様に、独特の黒インキを使用、外函までを完全再現した“愛蔵復刻版"としての刊行です。

すべてのページにわたり水木しげるの魂が吹き込まれた究極の一冊。
ぜひ保存用としてお手にとってその魅力をお確かめください!

※本書は1970年・朝日ソノラマより刊行された『水木しげる妖怪画集』を底本に出版するものです。
●『水木しげる妖怪画集 愛蔵復刻版』
水木しげる (著)

▼収録予定妖怪一覧
【山の妖怪】より
山じじい/日和坊/小雨坊/ずんべら/大入道/こなきじじい/ふるそま/オヒアガリ/山うば/釣瓶火/わいら/ふらり火/天邪鬼/ワタリビシャク/一反木綿/彭侯/覺/鬼/山精/山鬼/土ころび/はくそうず/木霊

【里の妖怪】より
槌蛇/こそこそ岩/びしゃがつく/高坊主/そろばん坊主/さがり/火取魔/ぬえ/べとべとさん/雨ふり小僧/袖ひき小僧/以津真天/百々目鬼/ぶるぶる/百々じじい/おっぱしょ石/あしまがり/かまいたち/うわん/野寺坊/毛羽毛現/じゅぼっこ/いんね火/がしゃどくろ/骨女/ぬっぺら坊/大座頭/首かじり/タンコロリン/手の目/野づち/かくれ里/白粉婆/雪女/姥が火/おとろし/つちころび/しろぼうず/かみきり/輸入道/餓鬼/物の怪/釣瓶落とし/蛇骨婆/すねこすり/豆腐小僧/赤舌/はたおんりょう/パタパタ/泥田坊/ぬりかべ/土ぐも/古戦場火/妖怪万年竹/砂かけ婆/伸上り/蓑虫火/しゃんしゃん火/ほいほい火/骨傘

【家の妖怪】より
あまめはぎ/おっかむろ/ばく/ぬらりひょん/猫股/天井下り/ひょうすべ/ふっけし婆/火間虫入道/あかなめ/枕返し/あみきり/てっそ(鉄鼠)/さかばしら/死霊/しょうけら/煙々羅/古庫裏婆/屋鳴り/油赤子/おさかべ(長壁)/歯黒べったり/しろうねり/座敷童/ちょうちんお岩/黒坊主/加牟波里入道/天井なめ/金霊

【水の妖怪より】
縊鬼/川赤子/小豆洗い/ぬれ女/牛鬼/河童/すっぽん幽霊/がま/海坊主/赤えい/磯なで/さざえ鬼/キムジナー/岸涯小僧/水虎/テッチ/コロポックル/磯女/人魚

▼本書の3大特徴
1.ファンにはたまらない! 古書市場では数万円の値で取引される水木しげるの妖怪画集の中でも「初期最高傑作」との呼び声が高い幻のタイトルがついに復刊!
2.山の妖怪24点、里の妖怪60点、家の妖怪30点、水の妖怪20点が収録された大ボリューム画集! 「こなきじじい」「ぬりかべ」といった鬼太郎ファンにもお馴染みの妖怪も完全収録。
3.高い印刷技術による完全再現。独特の黒インクで描く妖怪図の美しさは必見。

▼著者プロフィール
水木しげる(みずき しげる)
1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征し、爆撃を受け左腕を失う。復員後紙芝居画家となり、その後貸本漫画家に転向。1965年、「別冊少年マガジン」に発表した「テレビくん」で第6回講談社児童まんが賞を受賞。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』などがある。
2003年3月故郷の鳥取県境港市に「水木しげる記念館」が開館。1991年紫綬褒章、2003年旭日小綬章、2007年『のんのんばあとオレ』でフランス・アングレーム国際漫画フェスティバル 最優秀コミック賞を、2009年『総員玉砕せよ! 』で遺産賞を受賞。2010年文化功労者。2015年没。

(c) 水木プロダクション