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ドキュメンタリー『たけし誕生〜オイラの師匠と浅草〜』がNHK BSプレミアムで9月20日放送

2017/09/13 18:08掲載
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NHK『たけし誕生〜オイラの師匠と浅草〜』(c)NHK
NHK『たけし誕生〜オイラの師匠と浅草〜』(c)NHK
ドキュメンタリー『たけし誕生〜オイラの師匠と浅草〜』がNHK BSプレミアムで9月20日(水) 放送。ビートたけしが生涯で唯一、師匠と呼ぶ伝説の浅草芸人、深見千三郎(1983年没)。深見の下での修業で何を受け取ったのか?たけし本人が今、すべてを語る。

●『たけし誕生〜オイラの師匠と浅草〜』
NHK BSプレミアム 9月20日(水)午後9時00分〜 午後10時00分

ビートたけしの類いまれなる活躍の原点は、テレビでお笑い番組が勃興する前夜70年代前半の浅草と深見千三郎との出会いにあった。深見は東八郎や萩本欽一も師と仰いだ芸人。深見とたけしの芸は「うり二つ」といわれる。だが、たけしは師弟関係を断片的なネタにすることはあっても、ほとんど語ってこなかった。今につながる何を学んだのか?そもそもなぜ浅草に行ったのか?そして70歳となった今だからこそ明かす秘めた思いとは?

【出演】ビートたけし,作家…井上雅義

<番組スタッフから>

【この番組を企画したきっかけは?】
私は高校生の時に読んだたけしさんのエッセイ「浅草キッド」がとても好きで、これまで何度も読み返してきました。そこで語られた師弟の物語、魅力的なストリップ小屋の人々。
いつか、たけしさんに直接話を聞いてみたい、そう考えていました。
そんな思いが20年越しに結実したのがこの番組です。

【番組の見どころは?】
たけしさんの「生の言葉と表情」、それこそがこの番組の見どころです。
たけしさんがインタビューで紡ぎ出してくれた言葉やその表情に私はくぎづけになりました。インタビューをしていて、あんなこうこつ感を味わったことは初めてでした。私がたけしさんのファンだということも多分に影響していると思いますが、戦後最大の芸人が自分の理想とする師匠について語る言葉は宝石のようなきらめきに満ちていました。たけしさんの一つ一つの言葉、ワンカットごとに変化する表情。間合い。それらの中にとても豊かな物語が詰まっています。

【この番組を取材するなかで新しい発見や、驚いたことはありましたか?】
たけしさんが修業を積んだ「浅草」という町には他では感じられない「異界」としてのにおいが今も芳じゅんにあります。たけしさんはもちろんですが、当時を知る浅草の関係者の方々の人間性がとにかく魅力的で、「浅草」が持つ磁場のようなものが青年北野武を引き付けたのがよくわかりました。この番組が単なる観光地ではない「浅草」の匂いを少しでも届けられればと思います。
あと、皆さんご存知かと思いますが、たけしさんは本当にチャーミングです。失礼を承知で言えば「かわいい」のです。今回のロケでそれを心底感じ、たけしさんが常にトップでいられるのはこの「かわいさ」が最大の要因だろうと一人納得しました。

【心に残った言葉は?】
たけしさんが「師匠と舞台に上がるのがつらくてね…。」と語っていたのがとても印象的でした。個人的に最も好きな言葉です。
ベテラン芸人の師匠に対し、駆け出し芸人の自分が舞台で迷惑をかけるのがとてもつらかったというエピソード。この時のたけしさんの言葉、表情が「師弟」とは何か、「学ぶ」とはどういう事なのか、そんな深い場所まで見る人をいざなってくれると思います。

【見てくださる方に一言】
この番組を一枚の布に例えるなら、そこには「師匠と弟子」「青春」「浅草」「芸人」といったさまざまな模様が見えてくると思います。それらの模様はビートたけしという希代の芸人の言葉で織り込んであります。番組を見終わって全ての模様が見えたとき、きっと皆さんが今まで見たことのない布に触れることができると思います。是非楽しんでください。

(ディレクター・稲垣哲也)

http://www4.nhk.or.jp/P4607/