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キッスのジーン・シモンズ 「メロイック・サイン」を商標登録するため米国特許商標庁に申請書を提出

2017/06/15 03:59掲載(Last Update:2017/06/15 04:02)
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Gene Simmons
Gene Simmons
サイトThe Hollywood Reporterによれば、キッス(KISS)ジーン・シモンズ(Gene Simmons)が「メロイック・サイン(Devil's Horns)」を商標登録するため、米国特許商標庁に申請書を提出したようです。それによれば、シモンズはこのジェスチャーを「人差し指と小指が上に伸び、親指が垂直に伸びた手のジェスチャー」と表現し、自身が1974年11月14日に初めて使用したと主張しています(キッスの<Hotter Than Hell>ツアー)。

●米国特許商標庁 サイト内 該当申請書ページ
https://tsdr.uspto.gov/#caseNumber=87482739&caseType=SERIAL_NO&searchType=statusSearch

申請書掲載の「メロイック・サイン(Devil's Horns)」イラスト





■コルナ(wikipediaより)

コルナ (イタリア語:Gesto delle corna[直訳:角の手振り]の日本における短縮語) は、人差し指と小指は立て、親指、中指、薬指はたたんだ状態の手を使ったジェスチャー(手振り)である。地中海諸国では侮辱的な意味を持つ。このジェスチャーの起源は古代ギリシアまで遡るとされている。コルナは、イタリア語で角(つの)を意味する。

このジェスチャーには悪運や邪視を祓う意味もあるほか、サタンやサタン崇拝とも関連性がある。

他にもテキサス大学ではテキサスの象徴である雄牛の角のシンボルとし、スポーツ観戦で Hook 'em Horns(角で掛けろ)といった使われ方もある。スタン・ハンセンがリングインする際に「ウィーッ!!」の声と共に見せていた「テキサス・ロングホーン」は日本でもつとに有名である。ヘヴィメタルにおいても様々な意味を持ち、現在ではRock on(めいっぱいロックしよう)程度の解釈でも使用される。この意味では devil horns、goat horns、throwing the goat、evil fingers、Pommesgabel、mano cornuto、または単に the horns の別名でも知られていて、日本ではメロイック・サイン(maloik sign。イタリア語で邪視を意味する malocchio から来ているとする説あり)、デビル・サインの名で知られている。いずれも侮辱などのネガティヴな意味はない。

コルナはしばしばアメリカ手話の“I Love You”(愛してる)と混同されるが、これは親指も立てる点で異なる。また、ハワイなどで使われている挨拶のジェスチャー“シャカ・サイン”は親指と小指のみを立てるものであり、これも異なるものである。

●ヘヴィメタル:

起源は明らかになっていないが、このジェスチャーはヘヴィメタルにおいて一般的なものになった。その要因になったのはまずロニー・ジェイムス・ディオで、彼はイタリア人の祖母を持ち、彼女は邪視 (malocchio) を祓うためにこのジェスチャーを使っていたという。そしてジーン・シモンズはこのサインを自ら発案したとされており、キッスのアルバム『ラヴ・ガン』 (1977年) のジャケットで指を立てているのが確認できる。しかしこのジャケットはレイアウトの関係で指が不鮮明で、2本の指を立てた完全なジェスチャーにはなっているが、添えられた親指は確認できない。また、一説では、ライブの最中に観客にアピールしようとした時にピックをもったままであったので結果としてこの形になったという話もある。

ヘヴィメタルでの起源が何にせよ、メタル・ファンはこのジェスチャーを神秘主義、サタン、悪、あるいは単なる「メタルっぽさ」を包括する曖昧な象徴として受け入れており、ヘッドバンギングなどと同様に一般的なものになっている。さらに現在ではヘヴィメタルを超えてロック共通のフォームになっており、より普遍的なものになりつつある。ロック・シーンではこのジェスチャーに悪意はなく、Rock on(めいっぱいロックしよう)程度と解釈され、この意味では人差し指と小指と親指を立てる I Love You(愛してる)と混同されがちである。

なお、P-Funk とそのファンは数十年来このジェスチャーを使っており、ヘヴィメタルよりも先んじているとされる。

この指の形で三つの6 (666) を表現できる事から、悪魔崇拝を意味するとも言われる。