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松武秀樹が文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞

2017/03/17 16:47掲載
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松武秀樹
松武秀樹
音楽生活45周年、シンセサイザー・プログラマーの松武秀樹が、第20回文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞。

これは、YMOとの共同作業や自らのユニットLOGIC SYSTEMでの先駆的な活動、チャリティや後続育成への多大な貢献などが高く評価されたもの。

以下、ソニー・ミュージックより

 音楽生活45周年記念企画となる5枚組CDボックス『ロジック・クロニクル』が現在好評発売中の松武秀樹氏が、今年度の第20回文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞しました。

 文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。第20回となる今年度は、世界88の国と地域から4,034点に及ぶ作品の応募がありました。

 アート部門の選考委員を務めた森山朋絵氏(メディアアートキュレーター/東京都現代美術館学芸員)による選考理由は以下の通り。

「松武による先駆的な活動は、モーグ・シンセサイザー・プログラマーの第一人者として展開したユニットLOGIC SYSTEMや自らの作品群のみにとどまらない。故・冨田勲のアシスタントとして音楽制作に従事し、大型シンセサイザーを操りYELLOW MAGIC ORCHESTRAの世界ツアーに同行し、矢野顕子、BOOWY、松任谷由実ら多数のアルバムに参加、無数のロック、ポップス、CM・アニメーション・特撮番組の名作音楽を支え成立させた、カタリスト=触媒的な人物像も併せて非常に高く評価された。また、チャリティや後続育成への多大な貢献も特筆すべきである」

松武本人から受賞コメントも届いています

この度、このような素晴らしい賞を頂けたことを大変光栄に思います。
これまで関わってくださった、楽器メーカー、レコードメーカー、メディアなど多くの方々に対しまして、この場をお借りして心より感謝を申し上げます。
これからもシンセサイザーの発展のために寄与して参りたいと思っております。
ありがとうごさいました。

なお、松武はソニーミュージック「OTONANO」内ネットラジオプログラム「伊藤銀次のPOP FILE RETURNS」に4月に出演、受賞の喜びを語る予定です。

<松武秀樹(まつたけ・ひでき)>

1951年生まれ。71年より冨田勲のアシスタントとしてモーグ・シンセサイザーによる音楽制作を始める。78〜82年、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)にプログラマーとして参加してレコーディングや世界ツアーに帯同、“YMO第4の男”の異名を取る。ジャンルを超えた多くのアーティストの録音に関わりながら、81年より自身のユニット「ロジック・システム」を始動し、アルバムの海外発売も実現。現在、一般社団法人日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ代表理事。最新著書『松武秀樹とシンセサイザー〜MOOG III-Cとともに歩んだ音楽人生』(DU BOOKS/2015)

http://www.110107.com/s/OTONANO/news/detail/TP00506