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長女が綴った、父・手塚治虫との日々 手塚るみ子のエッセイ『オサムシに伝えて』の文庫が新装版で再登場

2017/01/12 19:51掲載
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定本 オサムシに伝えて / 手塚るみ子
定本 オサムシに伝えて / 手塚るみ子
長女が綴った、父・手塚治虫との日々。手塚るみ子のエッセイ『オサムシに伝えて』が二度目の文庫化。少し改訂した新装版で巻末には文壇バーとして名高い「クラブ数寄屋橋」のママ・園田静香との対談も収録。表紙イラストは漫画家/イラストレーターの桐木憲一による描きおろしです。文庫『定本 オサムシに伝えて』はリットーミュージックの立東舎から2月20日発売。
●文庫『定本 オサムシに伝えて』
手塚 るみ子 (著)

※以下、インフォメーションより

長女が綴った、父・手塚治虫との日々。

虫プロダクションが併設された東京・富士見台から、井荻、清瀬と3つの家を舞台に繰り広げられる、手塚家の生活。
有名マンガ家の家族ということで、ただでさえ普通の家庭とは違うのに、祖父・祖母・母・兄・妹と著者を加えた7人は、全員が際立った個性の持主。日々の暮らしは「平穏無事」というわけにはいかず、旅行や食事会といった家族イベントも、なかなかスムーズには終わってくれません。
本書では、そんな家庭での手塚治虫の素顔が愛情深く、ユーモラスに描かれています。特に「どうしようもない我儘な子」だった著者と父とのエピソードは、どれも心に残るものばかり。後に著者が「手塚イズム」の伝道者となったことの必然性が、本書からは伝わってきます。

表紙装画:桐木憲一

【コンテンツ】
最初に育った大きな家
蛙の子は蛙
お転婆ウラン
名前の由来
マコとチーコ
我が家は映画館
父とクリスマス
赤玉ワインにゴーゴー
北風は冷たく雪を運ぶ
絵を描く楽しみ
家族旅行・母シカ事件
親の呼び出し
吹奏楽部への入部
クランポン社のクラリネット
家族旅行・父の裏切り
父のいる食卓
先輩のお願い
初めてのアルバイト
父が飛んで帰ってきた夜
家庭教師
たかが長電話、されど長電話
二十歳の夜
父のお土産
就職活動
卒業旅行
ジャンボプリン
仕事のおねだり
「結婚を前提に……」
家を出る
お見舞いとお焼き
父の癌を知る
「お父様がなんとかするから……」
長い夜
病床にて
父の最期
病院脱出
仮通夜から通夜ヘ
オサムシに伝えて
あとがきにかえて
立東舎文庫版あとがき
特別対談:園田静香(クラブ数寄屋橋)×手塚るみ子

<著者について>
手塚 るみ子(てづか るみこ)
プランニング・プロデューサー。漫画家・手塚治虫の長女。成蹊大学卒業後、広告代理店I&Sに入社。SP企画・制作に携わった後、フリーとなり、手塚作品をもとにした企画・タイアップのプロデュース、コーディネーション活動を始める。2003年に音楽レーベル「MUSIC ROBITA」を設立し、「鉄腕アトム」トリビュートCD『Electric-Brain feat.ASTROBOY』はじめ、システム7との共同制作『PHOENIX』、『手塚治虫 その愛した音楽』などを制作・リリースしている。またABCラジオ『EarthDreaming~ガラスの地球を救え』の番組パーソナリティも務める。
手塚治虫記念館での『忌野清志郎展』『手塚治虫のヒロインたち展』、また吉祥寺のギャラリーにて『手塚治虫美女画展』や『手塚治虫文化祭~キチムシ』など新機軸の企画展をプロデュースすることでも話題。
著書に『オサムシに伝えて』『こころにアトム』、共著『ゲゲゲの娘レレレの娘らららの娘』。現在は㈱手塚プロダクション取締役でもある。