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ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞、オバマ大統領、スプリングスティーン、ミック・ジャガー、トム・ウェイツらが祝福のメッセージを発表

2016/10/14 14:11掲載(Last Update:2016/10/14 17:56)
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Bob Dylan
Bob Dylan
ブルース・スプリングスティーン、ミック・ジャガー、トム・ウェイツ、ロビー・ロバートソン、ベット・ミドラー、リンゴ・スター、U2、スティーヴン・キング、みうらじゅんなど様々なアーティストらが、ボブ・ディラン(Bob Dylan)のノーベル文学賞受賞を祝う、祝福のメッセージをツイッターなどで発表。オバマ大統領も「私の大好きな詩人の1人、ボブ・ディランよ、おめでとう」という祝福のメッセージをツイッターに投稿しています。




☆ブルース・スプリングスティーン(日本語訳:ソニーミュージック)
『ボブ・ディランは俺の国の父だ。『追憶のハイウェイ61』や『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』は素晴らしいアルバムだっただけでなく、俺が物心ついて初めて、自分が暮らしていた場所の真実を見せてもらった出来事だったのだ。そこには闇も光もみな存在し、幻想や偽りのヴェールは脇へと引き裂かれていた。彼は人を無能にしてしまう礼儀正しさや、堕落と腐敗を覆い隠してしまう日々のルーティンに足を踏み入れたのだ。彼が描写した世界はすべて俺が小さな町で目の当たりにしていたものだった。そしてそれはテレビを通じて俺たちの隔離された家庭に映し出されていたものの、コメントされることはなく、静かに認められていったのだ。彼は俺にインスピレーションを与え、俺に希望を与えてくれた。彼は他の誰もが、特に15歳の少年にとって、怖すぎて質問できない質問を投げかけてきた。「自分独りでいるのは…どんな気がする?」世代間に劇的なギャップが生まれ、突如歴史の流れの真っ只中で孤立したような、捨てられたような気分になった。方位磁針は回りっぱなし。心がホームレスになったのだ。ボブは真北を指し示し、アメリカが姿を変えた新しい荒野の中、自分の道を突き進む手助けとして導いてくれた。彼は旗を立て、曲を書き、その時代に欠かせない歌詞を歌った。当時の数多くの若きアメリカ人たちの心と魂を生き永らえさせるために。ボブがケネディ・センター名誉賞を受賞したとき、彼のために「時代は変る」を歌う機会があった。俺たちはほんの少しの間、ふたりきりで裏口の吹き抜けの階段を下りていた。彼は俺が来たことに礼を言うと「もし君のために何かできることがあれば…」と言ってくれたのだ。俺は「冗談だろう?」と思い、こう答えた。「もうとっくにしてくれているじゃないか」』

















☆みうらじゅん:
『あなたのやったようなことをやった人がそれほどいない」と、憧れのウッディ・ガスリーに捧げた歌詞がそのまま今のあなたになりました。当時、難解と言われた歌詞もこの受賞によって全ての謎が解けることでしょう。今なお、現役でしかも新譜を歌い世界を回っておられるディラン、あなたがやったようなことをやった人はそれほどいないどころか、確実にいない。フォーエバーヤングに祝福を!』